メールで軽い冗句として流してほしいときなどに文末に(笑)を書く習慣は、手紙や日記などには元々なかったのではないかと思います。
でも、お中元などを持っていったときに、
「つまらなものですがどうか、笑ってお納めください」
という謙遜の気持ちを表す、
「御笑納ください」
と言い添える習慣は、昔からあります。
「御笑味ください」
というのも、同義で、
「つまらないものですが、どうか笑って召し上がってください」
という謙遜の心が込められています。
人に笑ってもらう仕事に携わるお笑い芸人なんかは、自ら、
「笑売」
と、おっしゃっていますが、それを応用して、
「ぜひ、御笑買してみてください」
などと言いながら、何かを売りつけるのもアリかと思います。
あるいは、
「なんなら、御笑話いたしましょうか」
てなことを言ってみたり、
「一つ御笑話願いましょう」
なんて頼まれたりするのもいいかと思います。
それなら、どうでもいいような蘊蓄をさんざん披露してしまったあとに、
「どうぞ御笑知ください」
と言い添えると、
「つまらない蘊蓄でしたが、どうか笑って知っておいてください」
という謙遜の色合いが醸し出されて、少しは自慢の色彩が薄れるのではないかと思います。
ここまで話しましたところ、
「しらけたときに、最後に『どうぞ御笑許ください』と言ってその場をごまかそうと考えているんやろ」
と、例の友人に看破されましたので、和田アキ子さんの、
「笑って許して、小さなことと〜🎶」
本日のブログ、どうか御笑覧ください。(笑)