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月曜の気持ちよい目覚めのための悪意

先日、取引先の新任の若僧に蔑ろに扱われたという方のお話を伺いました。

あんまり腹が立ったので、その夜は眠れなかったそうですが、

「夜中だったけれど、そいつの上司に、そいつの非を訴えるメールを送って、やっと眠れた。こっぴどく油を搾られたらいい」

 

 

『悪い奴ほどよく眠る』

とはうまく言ったもので、反対に不眠に陥ってしまう人は、とてもいい人だということになります。

つまり、いい人とは、ものごとを正面から受け止めて解決、解消できなかったために、あるいはそれで誰かに迷惑をかけてしまったと感じたために、負の感情を自分の中に押さえ込んでしまう人、自分を責めてしまう人、ではないかと思います。

こういう方ほど、よく眠ることができなくなって心身の調子を崩してしまいます。

 

「騙す人間より、騙される人間である方がよい」

という考え方は、日本人特有の思想かと思いますが、それは騙された口惜しさを収めるための方便かもしれません。

 

ですから、よく眠れないいい人は、よく眠る悪い奴を見倣って、時々悪意を吐き出しても許されるのではないかと思います。

 

そんな話を例の友人に話しましたところ、

「悪意を吐き出すのは感心しないな」

と言いますので、

「じゃあ、どうすればいい?」

と問い返しますと、

「キミのように生きればいい」

珍しくほめられたように思いましたので、

「いや、そんなたいした生き方はしてないよ」

と、照れて言いますと、

「落語の喜六みたいに、何にも考えない生き方だよ」

 

(やっぱりオチは落語か!)