アンチの絶対条件

一応、阪神タイガースを応援してはいますが、実はアンチ巨人だという方は、アタシに限らないのではないかと思います。

本物のタイガースファンなら、阪神が負けた翌日はすこぶる機嫌が悪い状態になりますが、タイガースファンを装ったアンチ巨人派は、阪神が敗れても、ジャイアンツが負ければ溜飲を下げて、何事もなかったかのように社会生活を送っています。

 

ヒーロー物が大好きな人の中にも、そこに登場する正義のヒーローよりも、彼に対抗する力を有した悪のヒーロー、たとえば『人造人間キカイダー』のハカイダー、つまり、アンチヒーローに魅かれる方が少なくありません。

仮面ライダー』にもそういったキャラクターは、ショッカーの大幹部をはじめ、何人かいましたが、アンチの名を冠していたのは、彼らではなく、『アンチショッカー同盟』ただ一つでした。

 

アンパンマンがアンパンチを繰り出して、アンチヒーローであるバイキンマンを殴り飛ばしていますが、アンチアンパンマンパンチ、略してアンチアンチってなもんが支持されてもいいように思います……

 

世の中には何かと《アンチ》と名のついたものが多数あり、それだけでもう多数の支持が得られるようにも思いますが、実は、《アンチ》が多数派になったことで《アンチ》でなくなるのではないかと密かに思っておりましたが、このたび、小泉今日子さんと上野千鶴子さんによって、アンチアンチエイジングが名を上げたようで、これもいずれはアンアンエイジ、なんてかわいいネーミングになって流行したら、よけいわけの分からんことになりそうな気もします。

 

(え? こんなわけのわからんことを書いているブログには、『アンチことのは学舎ブログ』が……)

 

おっと、そんな心配はまったくありません。

その名を世間に知られていることが、《アンチ》の絶対条件ですから……