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それは背中を押す言葉か?

アタクシは、

『酒は命を削る鉋』

と心得ておりますから、お酒を一滴も頂戴いたしませんが、酒席では隣近所の皆さんに、

「『酒は百薬の長』と申します……」

なんてことをお銚子を手に調子良くついでおります。

「いや、なにぶん、不調法なもので……」

と断わる人には、

「なに? わしの酒が呑めんと言うのか?」

 

誰かに悩みや迷いを打ち明ける人は、背中を押してもらいたいという気持ちを持っている方が多いようですので、アタクシ、極力、背中を押しようにしております。

 

「あの、林先生もおっしゃっています。『いつやるの、今でしょ!』」

「『思い立ったが吉日』と申します。あれこれ考えていては、道は開けません」

「『明日ありと思う心の仇桜』と申します。迷って先延ばしをしていては、いずれ機会を失いますよ」

「『虎穴に入らずんば虎児を得ず』と申します。リスクを恐れて成功した試しはありません」

 

もちろん、こうした言葉には反対の意味を示す言葉もありますが、たとえば、

『虎穴に入らずんば虎児を得ず』

の反意を表す、

『君子危うきに近寄らず』

や、

『触らぬ神に祟りなし』

なんて言葉は、自分の胸にだけ刻んでおります。