落語には、ちょいちょい不思議なオノマトペが登場いたします。
落語の『口入れ屋』では、
「筆の先でどがちゃかどがちゃか」
てなオノマトペが使われ、落語の『寝床』では、
「浄瑠璃を、おがおがおがおが、語る」
てなオノマトペが使われております。
これを、月末月曜の忙しいときに、たとえば、
「今、上司が何や、おがおがおがおが言うてたけれど、あれ、結局、何が言いたかったんや」
「まあ、とにかく溜まった書類を出せということやろから、筆の先でどがちゃかどがちゃか掻いて出したらええということやろ」
「ほな、まあ、おねおねやりまひょか」
なんて会話をこっそりいたしておりますと、それを聞いておりました上司が、どんがらがっちゃん、と、机の上に山積みになっておりました書類やら何やらをひっくり返したりいたしましたときに、
「ドーパ、ドーパ、ドーパ、ドーパ!」
こんなぐあいに落語のオノマトペを活用いたしますと、月末月曜の殺気立った職場の空気も和らぐのではないかと……
(ドーパは落語にも出てけぇへんし、ありゃ、そもそもオノマトペやないぞ!)
どーぱ、お許しを……
デンデン