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月曜の 朝に亀鳴く 蛍鳴く

毎日一句、俳句を創ろうといたしますと、どうしても歳時記を眺めなければなりません。

歳時記を見ておりますと、温故知新、語彙力が増強するばかりか、発想力も強化されるように思います。

 

たとえば、春の季語に『亀鳴く』『亀の看経』がありまして、亀が鳴く、お経を読む、てな発想は、どうひねくり回しても自分の脳みそから滲んで来ることはありません。

 

講談の『太閤記』にも、天下人となった豊臣秀吉が宮中に参内したところ、公家から和歌を創れと迫られて、

「奥山に虹踏み分け……」

と詠んで、

『鳴く蛍』

と、やってしまいました。

 

日本の文化は、とんでんもない発想の宝庫と言えるかもしれません。

 

落語〈動物園〉の冒頭でも、あほな息子が、自分のために泣いている母親の話を聞いて、

「女、泣かすようになったら、男も一人前や」

と言います。

 

ということは、上司を怒らせる部下ばかりではなく、平然と上司を泣かせる部下が存在してもいいように思います。

「はははははー、男泣きさせたった……」