が掲載されています。
思わず購入してしまったのは、これがためでございます。
1 美空ひばりによって完成したと思える流行歌の本道と、違う道はないものであろうか。
『本道と違う道はないか』
を模索する。
6 「女」として描かれている流行歌を、「女性」に書き換えられないか。
一般に同義と思われている言葉を、
『書き換えられないか』
と考えて、新しい視点を得る。
11 「どうせ」と「しょせん」を排しても、歌は成立するのではないか。
『〜を排しても〜ではないのか』
それまでに使われていた言葉を取り除くことで、新たな世界を切り開く。
12 七五調の他にも、音楽的快感を感じさせる言葉は言葉があるのではないだろうか。
『〜他にも〜あるのではないだろうか』
言葉と同様に、それまでに常用されてきた手法とは別の方法を探す。
他にもまだ、創作としての姿勢、考え方を示唆する条文はありますが、十五条すべてを常に心得ていられるかというと、アタクシ、自信はありませんので、せめて、この四つの条文だけでも、肝に銘じておきたいと思います。
この決意を例の友人に語りましたところ、
「キミの場合、三つのうちすぐに二つは忘れて、『あれ、何やったかいな?』って、質問するやろ……」