大相撲の横綱日馬富士関が、貴乃岩席に暴行したという事件で、暴行の引き金になったのが、
「もう、あなたたちの時代ではない」
という貴乃岩の言葉だったという報道があります。
真偽のほどはわかりませんが、ドラマなんかでありそうな、
「あんたの時代は終わった」
てな感じの台詞かと思いますが、先達先輩の前でこれを口することがどういうことかということを考えずに口走るなんて場面は、実際にはないように思います。
沢田研二さんが歌ってヒットした『カサブランカダンディ』(作詞・阿久悠先生 作曲・大野克夫先生 ポリドール)のサビのところに、
「あんたの時代はよかった」
という歌詞がありますが、これを
「あんたの時代は終わった」
に変えて使ってみると、ことを荒立てないで済むのではないかと、ふと思いました。
たとえば、
「わしらが若かったときは、こうだったんじゃ〜」
「ほんとうに、あなたの時代はよかったんですね」
でも、
「おまえら、もっとしっかりんかい。精進が足りんぞ」
と説教されているときに、
「あんたの時代はよかったんやな」
こんなことを書いてしまうアタシクの時代は、もう終ったんでしょうか……
なんてオチまで考えた話を、例によって例の友人に語りましたところ、
「最初から、キミの時代なんてなかったよね」