今年の『流行語大賞』と『十大ニュース』

今年の流行語大賞が発表されました。

 

《インスタ映え》はともかく、《忖度》は、日本の社会を象徴する言葉でもありますから、流行語大賞に選ぶべきではないかと密かに思いながら、ベストテンに選ばれた言葉の中で、唯一、《ひふみん》という個人を識別する言葉が選ばれたということは、将棋の加藤ひふみさんこそが、今年の日本を代表する人物であり、その加藤さんを破った藤井余談の活躍こそが、今年の十大ニュースの一つに選ばれるべきではないかと思います。

 

本来、言葉というものは何らかの実在や事象を表すものでありますから、その年の重大なニュースは、その年を象徴する言葉にもなるかと思います。

と考えますと、その年の流行語大賞と十大ニュースは、まったく別のものではなく、相互に密接な関係にあると言えます。

 

流行語大賞』と『十大ニュース』の関連性を、たとえば明治時代辺りから調査研究していくと、新たな視点による日本の近現代史を展開することもできるのではないかとも思います。

 

たとえば、かろうじて都民や国民を一番に優先するという意味の《◯◯ファースト》は、希望の党の失速とともに過去の流行語となり、日本社会を象徴する《忖度》が大賞に選ばれたことは、その事例としてとらえることができるのではないかと思います。

 

え?

(じゃあ、オマエが研究してみろ……)

って、言われると、困ってしまいます……