ある大学の教育関係の教授によりますと、教師の保護者に対する対応の仕方には、『サッカー型』と『野球型』があるそうです。
『サッカー型』は、相手のボールを途中で奪うような応対、つまり相手が口にしている話を途中で遮るような対応で、『野球型』というのは、相手の攻撃が終わってから攻守を交替する、つまり相手の言い分をすべて聞いてから、こちらの考えを述べるというやり方だそうです。
もちろん、『サッカー型』では相手の不興を買い、コミュニケーションの方法としては『野球型』の方が、言うまでもなく効果的です。
教授は、これをさらに、
『か』ー顔を見て
『き』ー共感、うまずき
『く』ーくりかえし
『け』ー傾聴してから
『こ』ー攻守交替
と、『かきくけこ』で表現されてます。
教員の保護者対応に限らず、営業や顧客に対するビジネス作法の基本的なコミュニケーション術としてビジネス書やセミナーでも共通する教えでもあります。
ただ、こうしたことをいくら教わってもそれが身につくのは、失敗を経験してからではないかとも思います。
教わって、間違えて、それで初めて実感として学ぶ。
ビジネスの鉄則として、
『同じ過ちを繰り返すな』
という教えもありますが、
「キミの場合、コミュニケーションの方法論を学ぶ前に、同じ過ちを繰り返さない、というところが問題だよね」
とは、アタクシの話に肩をすくめた、例の友人の言葉でございます。