三題噺・忍びの稽古

昨日の三題噺のお題は、

阿波踊り》《伊賀牛》《大文字(五山の送り火)》

でした。

 

不祥事で阿波の国から伊賀の忍者の里にやってきた喜六が、かつて伊賀にこの人ありと言われた、大門爺《大文字》について、忍びの修行をします。

阿波踊り》で鍛えていた喜六は、手裏剣、小太刀などはこなして、次に幻術、目眩しを教わります。

 

翌月、《五山の送り火》に、たくさんの人が集まった四条河原で幻術を見せて、戦国大名の目をひいて忍びの依頼を増やそうという狙いで、《伊賀牛》を丸呑みする術と、《阿波踊り》をしながら分身の術を用意して、当日、四条河原で披露しますが、いざ、《阿波踊り》を見せる段になって、阿波の追っ手に見つかった喜六は慌てて逃げ出します。

それを見て大門爺、

「あいつ、《阿波踊り》踊らんと、あわくって逃げよった」

                                   デンデン

 

阿波に伊賀に京と三か所にまたがるお題をいただいたのは初めてでしたが、最初にオチを思いついたので、あとはそこへ持っていくストーリーを考えることができました。

 

ちなみに、『牛ほめ』からちょいと台詞を拝借いたしまして、牛を呑む幻術は古典から拝借いたしました。

 

惜しむらくは、笑いを取り損ねたところで……

 

え?

(毎度のことやろ!)