刀剣と春画

京都国立博物館で特別展『京のかたなー匠のわざと雅のこころ』が開催されています。

 

司馬遼太郎先生の『燃えよ剣』を拝読いたしましたおり、新撰組副長土方歳三先生の佩刀、のさだを知ってそれから刀剣に興味を持って、入場者の少ない刀剣の展示会などに足を運んでおりました。

ところが、ゲームだかアニメだか知りませんが、昨今の『刀剣乱舞』の影響で、にわかにファンが増えたようで、今日のNHKの『シブ五時』で、この徳特別展を紹介しておりました。

どういうわけか若い女性ばかりのインタビュー映像を流して、

「刀の美しさと物語に魅かれます」

なんて、女性が見向きもしなっかのに、ブームになったとたん、それらしく語る姿は、何年か前に美術品として女性が堂々と春画を鑑賞するシーンと類似するように思います。

 

さらに番組でアナウンサーは、

「一本の刀……」

と述べていました。

 

刀は、本ではなく、〝振り〟で表すべきです。

一振り、二振り、は、箸を一膳、二膳と数えるのと同じです。

 

天下のNHKのアナウンサーなら、恥ずかしいことだと心得ねばならないと、アタクシ、強く強く思いました……

 

え?

(きっかけは何でも皆に興味をもってもらうのはええことやし、一本、二本でもええやないか!)