〈聞く耳を持たない〉
という言葉を、最近、どなたかが使われたように思います。
決定事項だから、今さらどうにもならないし……
なんて事情が聞かされるほうにあるのかもしれません。
〈口が一つ、耳が二つ付いているのは、おしゃべりを慎み、人の話をよく聞くためである〉
とよく言われますが、人の話を聞かず、聞いてもすぐに否定して己の言いたいことを口にする輩の、なんと多いことか……
耳は、聞くという、ただそれだけの役目を果たすためについていて、口は、話すだけでなく、食べたり飲んだり、息を吸ったりという、いわば生きるために必要だからついているはずです。
にも関わらず、生きるために不必要なおしゃべりのために、かなり使われているように思います。
昨日、ある企業の会議中に常にごそごそと私語をする女性がいるという話を聞きました。その女性は、営業社員として非常に優秀なんだそうですが、そのおしゃべりをいくら注意しても直ら(直さ)ないそうです。
どれだけ優秀有能でも、しゃべっていないと人間関係が保てないと思い込んでるのか、それともしゃべることによって他者からの承認を求めていなければならない不安な人なんだろう、という結論に、その話を聞かせてくれた人と達しました。
そんな方には、問答無用で会議室からご退場願うしかないようにも思いますが、おそらく、そんな指示にも聞く耳を持たないのではないかと思います。
世の中、〈聞く耳を持たない〉人が多くて、ホンマに難儀しますなぁ……
え?
(オマエもそうや!)
というツッコミを聞く耳は、アタクシ持っております……