語彙力を増強するという話題は、何度か取り上げておりますが、
「じゃあ、お前の語彙力はどれほどあるんだ?」
と問われまして、改めて考えてみましたら、それほどたくさんはありません。
特に現代、必要とされるIT関連、ビジネス言語なんぞはさっぱりで、
「それはどういうことですか?」
と恥を忍んでたずねるばかりでございますけれど、たとえば、
〈さやかに〉(目にもさやかな花に囲まれる)
〈いくえにも〉(幾重にも頭を下げてお願いします)
〈あまつさえ〉(私腹を肥やして、あまつさえ人の命奪うとは言語道断)
〈よしみを結ぶ〉(これを御縁によしみを結ぶことができましたら幸せにございます)
〈おおむね〉(おおむね費えはこれぐらいであろう)
〈たわわ〉(庭に枇杷の実がたわわに実った)
てな、現代ではそれほど役に立たない言葉をアタクシが覚えましたのは、昔の時代劇で、そのときのシーンで用例も身についたように思いますが、別に以下のように覚えてみましたので、参考にしてもらっったらよろしいかと思います。
「目にもさやかな花に見紛うさやかちゃん」
「幾重にも頭を下げて逢い引きしたいいくえちゃん」
「是が非でもよしみを結びたいよしみちゃん」
「嫌いと言って、あまつさえ送った恋文を破り捨てるあまつさえちゃん」
「あの娘のたわわなおおむね……」
ぼか! どす! ごん! ばき! ぐさ!