番組改編期特別番組問題

番組改編期と称する時期になりますと、新番組の時間枠を拡大したり、長時間にわたるバラエティ的特別番組が放送されます。

 

「番組改編期に、こんな必要はあるのだろうか……」

と、毎度、疑問に思いながら、テレビを見ている日常よりもより静かな夜が過ごせているのは、アタクシだけでしょうか……

 

極めつけは、NHKの昨夜8時から放映された、朝の連ドラの『笑てんか』の宣伝番組ではないかと思います。

これは、笑うてる場合やないんやないかと思います。

そんなことをしてもしなくても、本日最終回を迎える『ひよっこ』の、当初はそれほど高くはなかった視聴率は上がり、巨大な怪獣怪人の登場まで検討された『仮面ライダー』は、一時、途絶えはしましたが、長くシリーズ化されています。

笑点』にいたっては、番組改編などどこ吹く風と言わんばかりの長寿番組です。

 

番組改編期をこしらえて、通常と違う番組を流すというのは、実は視聴者のためではなく、実はヒットしないかもしれない新番組であることを隠しながら、私たちはこれだけ新番組に力を入れていますよ、ということをスポンサーにアピールしているだけのように思っているのは、やはりアタクシだけでしょうか……

 

テレビの危機も時代劇の危機も、一般に言われているようなことがその要因になっているのではなく、もっと別にあるように思いますが、このままテレビも時代劇、このまま凋落して消滅してしまうようなことは、是が非でも避けてもらいたいと思います。

 

でないと、拙ブログの継続更新も難しくなってしまいますから……

 

(こら!)

希望の波及効果

希望の党が、結果的に、引導を渡すように瀕死の状態にあった民進党を解党に導きました。

 

かつて、坂本九さんや森田健作さん、青い三角定規さんが歌い、2014年には森山直太朗さんがカバーされた『若者たち』(作詞・藤田敏雄さん 作曲・佐藤勝作さん フィリップスレコード 日本ビクター)は、

「君の行く道は果てしなく遠い」

で始まり、3番で、

「君の行く道は希望へと続く」

となっています。

 

かつて岸陽子さんが歌われた『希望』(作詞・藤田敏雄さん 作曲・いずみたくさん キングレコード)には、

「希望という名のあなたをたずねて」

と歌い始めています。

 

〈希望〉は、道のように自ら選んで進んでゆくものなのか、他にあるはずの何かを探すように求めるものなのか……

 

いずれにしても、目標のように明確なものではないようなイメージがあります。

 

希望の党が、結果的に、引導を渡すように瀕死の状態にあった民進党を解党に導きました。

 

〈希望〉には既成を壊す波及効果もあるようです。

 

これにちなんで、

「アタシもいろんな既成を壊して……」

と、例によって例の友人言いかけただけで、

「キミの場合、いつも一緒に希望も壊しているだろ」

聞いているフリを見破られないための会話のテクニック

先日、会話をしておりました女性が、すぐに、

「そお、そう、そう」

と受ける台詞を口にされていらっしゃいましたところから、落語の『ろくろ首』を思い出してしまいました。

 

夜中に首が伸びるという娘の家に婿入りすることになって、先方の家に挨拶に行くのはいいけれど、相手の言葉にどう答えたらいいのかわからないアホに、

「さよぉ、さよぉ」

「なかなか」

「ごもっとも」

の三つを教えられて、それでもいつどれを言えばわからないそやつの足の三本の指にそれぞれヒモを結びつけて、引っ張られた指で答える台詞を決めたけれども、それをネコが次から次に引っ張って…… てなバカげた噺でございます。

 

会話のテクニックとして、応答の台詞が一つしかないというのは、あいづちばかり打つ人と同じで、相手は、

「この人、ほんまにワタシの話を聞いてんのんかいな……」

と思われてしまいます。

 

そう思われないためには、『ろくろ首』に紹介されているように、三つぐらいの言葉を引き出しに入れておくのがよろしいかと思います。

ただ、『ろくろ首』のような単純なパターンだけでは、

「この人、やっぱりワタシの話を聞いてへんのんやないか……」

と思われてしまう危険性もありますので、ぼんやりしてちゃんと聞いていないときなんかには、

「ええと、それはつまりどういうことですか?」

と聞き直すフリをしたり、単調な応答の合間に、

「え? そうなんですか!」

と、とにかく驚きの言葉を入れたりしています。

こうすると、相手は、

「自分の話を聞いてくれているんだ」

と思い込んでくれるようです。

 

え?

(つまり、オマエは人の話をちゃんと聞いてないんやな!)

高瀬耕造アナウンサーと民進党の共通言語

今朝のNHKの『おはBiz』で、コードレスの掃除機などを主力製品としているダイソンが、電気自動車の研究開発を始めたというニュースに、またしても高瀬耕造アナウンサーが、

「吸引力を推進力に変えたんですね」

 

アタクシ、どこかで使わせてもらおうと思いながら、さっそく拙ブログに載せてしまいました。

 

民進党蓮舫前代表は、

「遠心力を求心力に変えて……」

がんばっていらっしゃいましたが、1年も経たずに辞任、民進党は新しく前原代表を戴くこととなりましたが、結局、もどってきたのは遠心力で飛んだブーメランばかりで、求心力には変わらなかったようです。

 

さらに民進党内から『発展的解党』という言葉まで飛び出して、どうやら前原さんもそうする意向を示しておられるようですが、

《発展的〜》

という冠のついた〈解散〉〈解消〉〈分離〉〈分割〉などが、本当に発展した何かを生みだしたようなことがあったような記憶が、アタクシにはございません。

 

ただ、言語的に述べるなら、高瀬耕造さんの報道の隙間に挟む、意表をついた言語表現と同じく、逆説的ではあるかもしれませんが民進党は、よいお手本を示しているかと思います。

 

でも、手塚治虫先生が作品の中で作り出した架空の政党と同じ名前を持つ民進党ですから、解党するのは惜しいと、アタクシ、個人的には思っております。

 

ちなみに、

民進党の解党については、まだ決定しないようですから、解答は出ていないということですね」

と、高瀬耕造アナウンサーがどこかでおっしゃたどうかは、わかりません……

アンフェアな遠山の金さんを……

月曜日、夜8時から『遠山の金さん』(MBテレビ)が放映されました。

アタクシどもにはお馴染みの、

「この遠山桜、散らせるもんなら散らしてみやがれ!」

という決め台詞などが、若い視聴者に受けるかどうかというところも、単なる懐古趣味的な時代劇で終らせないポイントになるかと思いますが、どうやら女ネズミ小僧まで現れているようでしたから、結局シリーズ化されなかった『必殺!仕事人』と同じ定めにあるように思います。

 

普段から時代劇の復興を願うようなことをほざきながら、アタクシ、実は、篠原涼子様の『アンフェア』そ見てしまっておりました……

 

かなり昔になりますが、横山光輝先生の『仮面の忍者赤影』や手塚治虫先生の『どろろ』が映画化されておりましたが、最近の表現で恐縮でございますが、

「残念な……」

と、アタクシ、申し上げるしかございませんでした。

 

ここが実は難しいところで、かつてヒットしたコンテンツを使ってヒットを狙うなら、明らかに過去の作品を凌駕するものでなければならないと思います。

それだけの意識を持った工夫が、果たして作り手にあるのか、とアタクシ勝手に思う次第であります。

 

じゃあ、オマエがどうにかしろと言われますと、ここはやっぱり『鞍馬天狗』に篠原涼子様が登場して……

 

ボカ! ドス! ガン!

人間を知らない専門家

先日、友人が医師の処方箋を持って薬局に行ったところ、薬手帳を持っているかどうかから始まって、薬を飲み忘れていないか否かを問われ、

「ちょいちょい忘れます」

などと答えると、

「飲み忘れたらあきまあへんで」

とアドバイスされ、検査結果の数字を聞かれたので、

「いや、まあまあ……」

と言葉を濁しても、しつこく聞かれ、

「前回も言うてますやろ」

「前は、数価がよかったからです。それでもどうしても言わなあきまへんか」

「どうしてもです」

あげくに、パターン化したア助言をされて、なかなか薬を渡してもらえなかったそうで、非常に腹を立てていました。

 

最近は、薬局の競争も激しいのか、客とのコミュニケーションを大事にしようという風潮があるのでしょう。

でも、渋っている客の病状、言わば個人情報を聴き出して、医者でもないのにオマエが悪い、てなアドバイスを押し付けられたら、腹も立ちます。

 

同じ薬局でも、応対する薬剤師によっても違うのでしょうが、薬のことはよく知っていても、人間のことがわかっていない御仁と、もしかしてら自分の専門をタテに上からモノを言いたいだけの輩、と言えるのではないかと思います。

 

《人間を知らない専門家》

 

これは、薬剤師に限りません。

アタクシも、以前、そんな理容師やタクシーの運転手に当たって不快な思いをしたことがあります。

 

だから、コミュニケーションや人間関係に関する書籍なんかが出回っているのでしょう。

 

これを、例によって例の友人に語りましたところ……

え?

(どうしても、わかりきったオチを書くつもりか!)

《希望の党》と《香香》

安倍総理衆議院解散を表明しました。

野党の皆さんは、

「大義なき解散」

「敵前逃亡解散」

てな批判をされておられるのに、小池東京都知事だけが、

「却って、リボーン、日本をリセットする機会をいただけた」

と発言されました。

 

弱い犬ほどよく吠える、てなことが言われますが、政治に関わらず、非難する輩は得てして自分の弱さを隠しているようです。

 

そんなところを、小池さんはよくわかっておられるようで、解散が表明されるとタイミングにも関わらず、実に平然と立ち上げる新党の名前を、《希望の党》と発表しました。

(ホントは、新党の名前が発表されるタイミングで解散を表明したのかもしれませんが……)

 

《ほにゃららの党》というネーミングで思い出しましたのが、同じ東京都知事をお務めになった石原慎太郎さんが、かつて《太陽の党》という、ワンポイントリリーフのような政党の投手、失礼、党首に座っておられましたが、今、残っているのは、大坂の《太陽の塔》ぐらいではないかと思います。

 

《希望の塔》というのは寡聞にして存じ上げませんが、よりよき高みを目指すという意味では、バベルの塔がこれに当たるようにも思います。

 

そんなことを思っておりますところに、上野の赤ちゃんパンダの名前が、《香香(シャンシャン)》に決まったというニュースが報じられました。

 

なるほど、これで、シャンシャン手打ちになるということか……

 

ボカ! ドス! ゴン!