中学社会科検定合格教科書の赤穂浪士

２０２１年度から使用される中学の教科書の検定で、１０６点が合格したと報じられています。

日経新聞電子版によると、社会のある教科書で、赤穂浪士の処断についてグループで意見を述べる取り組みが掲載されているそうです。

果たして、何を目的、狙いとして赤穂浪士の処断を取り上げるのでしょうか……

確かに面白い企画かと思いますが、まさに、学習ではなく、イベント企画の類いではないかと思います。

あるいは、当時の幕府、お上を批判することで決着をつけるような授業になるようにも思います。

それなら、黒船来航から開国するのがいいかどうかという議論させる企画のほうが、諸学校でやっていたディベートの形で応用する企画のほうが、生徒のためになるように思いますが、どんなもんでございましょう……

まだ、日経新聞しか覗いておりませんから、国語がどうなっているのかわかりませんが、明治維新に夏目漱石先生の『現代文明の開化』は高校の教科書にも掲載されていますから、国語とのコラボレーションで授業を展開するのも面白いのではないかと思います。

いずれにしても、アクティブラーンニングになって、指導する教師の力量が必要ですから、記事にありましたように、教員研修も不可欠かと思います。

ちょっと目新しいことをやって、ああ面白かった、と生徒が思っておしまいなんてことにならなければいいかな、と思ってしまってしまいますのは、すでにお上の処断を批判しているということになり……

ぼか！　どす！　ごん！

ユーチューバの覚悟

先日、ユーチューバとお話しする機会がありました。

ユーチューバを始めて一年以上。

週一回１０分ほどの動画で一年以上、続けられるほどの人気があるのは、たいしたものだと思います。

「将来の夢はユーチューバになること」

などと子供が言おうものなら、親も学校関係者も猛反対するところですが、かつて小説家になりたいと言うと、くたばってしまえ！　と父親に怒鳴られたのは、二葉亭四迷です。

芸人になりたいと言う子供に反対する親は、昔ほどいないのではないかと思います。

塾の講師も、四十年前はまともな職業とは見られていませんでした。

芸術家も芸人も塾の講師も、かつてはまともな仕事と認められていませんでした。

自分を表現して稼ぐ、という意味では、表現媒体が違うだけで、芸術家も芸人もユーチューバーも同じと考えられます。

もしかしたら、三十年後、五十年後には社会的に認知されているかもしれません。

腹を決めてユーチューバとして生きているようにも感じましたので、アタクシももう少しがんばってみようかと……

そんな話を例によって例の友人に話しましたら、

「キミの場合、今さらがんばりようがあるんかい！」

クラスター感染と集団感染

昨日午後１０時の」段階で、新型コロナウイルスに感染した方が、日本では１０２３人、亡くなった方は、３６人だそうです。

単純に計算すると、感染した方の２８.４人に一人が亡くなったということになります。

世界では、２５.４万人が感染して、１万人以上が亡くなっているそうですから、感染者の２５人に一人が亡くなっていることになります。

この新型コロナウイルスの感染拡大の一因が、クラスター感染だそうですが、

「それって、集団感染じゃないの？」

と思ってしまったのは、アタクシだけではないと思います。

同時に、

「クラスターって、爆弾じゃないの？」

と、アタクシ、思いました。

クラスターというのは、植物の房や動物等の群れを言うのだそうで、房や群れの中に種子やら子供やら、いっぱい内在している状態を指すようです。

「普通に、集団感染でいいんじゃないの」

とも思いましたけれど、耳慣れない〈クラスター感染〉とすることで、危機感を高めているようにも思います。

インフルエンザと比較して、騒ぎ過ぎとの見方をされる方もいらっしゃるようですが、まだ治療法が確立していない分、やはり感染しないように注意する必要があるかと思います。

などと言いながら、さて、今日はどこへ遊びに……

ぼか！　どす！　ごん！

山口百恵さんの〈秋桜〉から……

先日、職場で、〈秋桜〉が話題になりました。

「コスモスを〈秋桜〉と書くようになったのはいつからか？」

文明開化で欧米諸国から新しい文物、思想などが入ってきた際、それぞれの国のいろんな言葉が日本語に訳されました。

ベースボールを野球としたのは正岡子規先生だ、なんて説がその代表例になるかと思いますが、その他、ノベルを小説に、サイエンスを科学に、と漢字を用いて訳したそうですから、きっと〈秋桜〉も明治時代に誰かが訳したんだろうと思っておりました。

ただ、アタクシが始めて〈秋桜〉を覚えましたのが、さだまさし先生の作詞作曲で山口百恵さんがお歌いになった秋桜からで、まさかそこから〈秋桜〉が一般的な言葉として定着したとは、思ってもいませんでした。

ところが、ネットで職場の方が検索しましたら、なんと、山口百恵さんがお歌いになってこれが世の中に広がって、辞書にも掲載されるようになったとのこと。

中村草田男先生の、

〈万緑の吾子の〜〉

の一句の初句にございます、〈万緑〉も、中村草田男先生が考え出された言葉だということも思い出しながら、誰かが作り出した言葉がこうして世の中の言葉になっていくことに、感慨を覚えたと同時に、

「これまでになかった言葉を生み出すことができる人って、やっぱすごいんやなぁ……」

と、アタクシは凡庸な言葉で思ってしまった次第でございます……

河井寛次郎記念館レポート

んでもって、河井寛次郎記念館のお話でございます。

これも美里嬢の紹介で、

「登り窯が見られる」

という話に惹かれてまいりましたら、登り窯もなることながら、展示されている河井寛次郎先生の御作品にも感嘆いたしました。

焼き物ももちろんよろしゅうございましたが、後年、仮面を作ったり木彫をしたりと、そっちの作品もおもしろうございました。

と申しますのは、その仮面が、国立民俗学博物館で見た遠い異国の仮面と同種に思われまして、戦争を挟んだ昭和の初期に御覧になってモチーフにされたのか、と驚きもしたからでございます。

床の間に掛けてありました軸には、〈楽在其中〉と書してあり、同じ部屋にございました作品集に掲載されておりました、〈手考足思〉という詩の、

《好きなものの中には必ず私はある。

　私は習慣から身をねじる、未だ見ぬ私が見度いから。》

という一節を目にいたしまして、夏目漱石先生の『夢十夜』の第六夜にございます、運慶が仁王を彫っているのではなく、埋まっている仁王を運慶が木から彫り出している、という話を思い出しながら、

「河井寛次郎先生は、御自分の言葉を持っていらっしゃる方なんだ……」

と感極まって、しばらくその前から離れることができませんでした。

また、訪ねたいと思っています。

大阪兵庫往来自粛の功罪

大阪府と兵庫県が、今日から始まった三連休中の往来の自粛要請を察知していたわけではありませんが、本日、予定いておりました、アタクシの落語会は、中止にしておいてよかったかもしれない、と思っています。

なにしろ、兵庫県からお越しになる演者もいらっしゃいましたから……

三月一日に決断して関係各所、自らビラを配布した皆様にはお知らせしましたが、ひょっとしたら、知らずにお出でになる方がいらっしゃるかもしれないと考えて伝楽亭で待機しておりましたら、三名のお客様がいらっしゃいました。

申し訳ありませんと頭を下げて、最中を一つずつお渡ししてお帰りいただきました。

ただ、お客が来なくなって難渋されているお店も多く、観光客も激減しておりますから、京都辺りは空いているだろうと、昨日は、河井寛次郎記念館に足を運び、ついでに六波羅蜜寺と六道珍皇寺に寄ってきました。

旅行をしても、きっとゆっくりできるだろうな、と思っております。

何しろ、ぎょうさん人がいてるところには行ったらあかんということで、皆が出かけなくなっておりますから、逆にこれはチャンスと思いまして、アタクシの仕事も休業ということもあって、来週は、なかなか予約が取れない店に足を運ぶ予定でございます。

まったく不届き千万な話かもしれませんが、久しぶりに参りましたカラオケ喫茶でそんな話をいたしましたら、喜んでくださいました。

もちろん、アタクシ、一人、歌い放題でございました！

ぼか！　どす！　ごん！　ぎゃー！

山尾衆議院議員離党届提出？

先週の衆議院本会議で行われた、新型コロナウイルス対策特別措置法の採決で、党の方針に反した山尾志桜里衆議院銀は、

「議員の職責を果たすには、オープンな対話型の議論を大切にする文化が必要だが、残念ながら党内でそういう文化を作り出すことができないでいる」

と、所属する立憲民主党に離党届を提出したと報じられています。

立憲民主党は、離党届を受け取らず……

党の方針に反対したことで除名処分かなにかにするのかと思いきや、慰留するんだってぇ〜

山尾議員は、離党するけど、立憲民主党の会派には残りたいんだってぇ〜

そもそも、立憲民主党って、党員同士の対話を重視してきたんじゃなかったんですか……

でも、党がでけてず〜っと議論を尽くさず、たとえば枝野さんなんかが他の意見を封殺してきたってことですか……

そんな党から離れたいって言ってるのに、国会内の会派にはいさせてくださいって……

立憲民主党も、党の方針に反対した歌切り者を、どうしてバッサリ切り捨てないの……

示しがつかないんやおまへんか。

ここは、泣いて馬謖を斬るってところとちゃいまんのんかいな……

このあと、山尾ちゃんが慰留されて離党しなかったら、なんやったんや！　って怒るでほんまに……