職場で、松平健さんのステージショーを御覧になったという方が、
「とにかく観客に楽しんでもらおうというショーでした!」
と、本当に楽しそうにお話しになっていました。
プロアマを問わず、落語家には、
「お客様に楽しんでいただこう」
という方と、
「お客様に笑っていただこう」
という方と、
「お客を唸らそう」
という方がいらっしゃるようです。
自分の腕前を見せて笑わせてやろうという気持ちが強く出ると、お客様は確かにうまい、と唸ってくださるかもしれませんが、だからといって、楽しんでくださっっているとは限らないのではないかと思います。
《巧いよりは面白い、面白いよりは楽しい》
落語講談漫才コメディ芝居、何に限らず、ここが大事なのではないかと、松平健さんのステージショーの楽しさを熱く語るその方のお話しを伺いながら思いました。
これは、新年会の挨拶にも通用するのではないかと思います。
無難にこなすのも悪くはありませんが、失敗を恐れずに楽しんでもらう。
その気持ちを表明するだけで、ステキな一年のスタートが切れるのではないかと思います。
「みんなに楽しんでもらう。これを今年のモットーにします…… てな話をすると、受けるかな?」
と例によって例の友人に申しましたところ、
「受けるかなっていうのは、みんなに楽しんでもらうのではなく、お客を唸らそうってことやろ」