今日のニュースの見出しは、
『藤井四段30連勝ならず』
敗者が主役でした。
もちろん、勝者である、
『佐々木勇気五段』
の名前も掲載されていますが、勝者よりも敗者に注目が集まるのは、それまでそれだけ強かったという証明でもあるかと思います。
先日のジャイアンツの球団連敗記録更新もそうでしたが、いずれも、《平家物語》の、『盛者必衰の理』
を表しています。
《平家物語》自体、
「平家に非ず場ば人に非ず」
とまで豪語した平家の滅亡の物語で、そこにあるのは源氏の勝者のストーリーではなく、日本人の心にある敗者の美学ではないかと思います。
とはいえ、強い者に惹かれ、強者に与するのも人間ですから、敗者の美学も、基盤になっているのは、やはり強さではないかと思います。
先日、拙ブログにおいて、アタクシ、例の友人に、勝ちを譲る人生てな言われ方をされましたが、いくら勝ちを譲る形であっても、その実、ずっと負けっぱなしでは、美しくもなんともないということになるかと思います。
ちなみに、ジャイアンツの弱体化は、オロナミンCのコマーシャルに出なくなって、元気がなくなったからではないかと、アタクシ、勝手に想像しております……