『いだてん』から……

今年のNHKの大河ドラマ『いだてん』の使用率が、早くも10%を切ったそうです。

 

アタクシ、実はまったく見ておりませんが、知り合いは、

「面白い」

とおっしゃっりながら、これまでの大河ドラマと違って、時系列がややこしいせいではないかと、などと分析するとともに、近代史を大河ドラマにすることへの違和感も要因の一つではないかと述べていました。

 

今年、新たに年号が変わるということは、単なる記号を変換するという範士ではなく、時代の節目を表すことであるという認識を、多くの人が持っているのではないかと思います。

となると、時代劇、歴史劇も、昭和や平成も題材になるということかと思います。

別に、NHKの大河ドラマで昭和や平成を扱ってはいけない、なんてきまりもありませんから、その意味でも、今回の『いだてん』はよろしいのではないかと思いながら、それでも重要な点は、殺陣、もっと言うなら、人斬り包丁でチャンチャンバラバラがあるかどうか、良質なアクションの有無、というところではないかと思います。

 

ただ、殺陣、劍技、アクションだけで言うなら、格段にそのレベルは上がっていると思いますが、時代考証がそれについてきていない、という面もあるように思います。

 

時代劇愛好家として、ちょっと書いてみました……

桜田さんにも野党の皆さんにもがっかりしております……

競泳女子の池江璃花子選手が白血病を公表したことを受けて、桜田五輪相が、

「本当にがっかりした」

「一人リードする選手がいると全体が盛り上がる。そういった盛り上がりが下火にならないか、若干心配している」

と発言したことに、批判が殺到しているようです。

 

「あんたの発言にがっかりした!」

 

てなところですが、またこれに野党のの皆さんが、罷免更迭を求めるコメントを揃ってだしていらっしゃいます。

立憲民主党の枝野代表にいたっては、

「この6年あまりの政治の象徴ではないか」

とまでのたまわっておられます。

 

まあ、野党を統一しようとしながらなかなかできない割に、こういうところだけ足並みが揃うというのも、面白いかと思います。

でも、一方で、五輪相としてオリンピックの心配をするのは至極当然だと考えることもできますが、それにしても、どうして、池江選手の不在で、反対に彼女のためにがんばろうという気運が高まるのではないかと、どうして考えられないのでしょうか……

 

もちろん、こう言ったとしても、集中攻撃は避けられなかったと思いますが……

 

念のために改めて申し上げておきますが、池江璃花子さんには、先のことや周囲のことなど考えず、とにかく治療に専念して完治してもらいたいと、心から願っております。

池江璃花子選手の1日も早い治癒を願っています。

競泳女子の池江璃花子選手が、自身のツイッターなどで、白血病と診断されたことを公表しました。

「私自身、未だに信じられず、混乱している状況です。〜中略〜治療に専念し、1日でも早く、また、さらに強くなった池江璃花子の姿を見せられるように頑張っていきたいと思います」

という、ツイッターに記されたコメントは、18歳とは思えないほどしっかりしたものだと思います。

 

検査に付き添った、日本水泳連盟の上野副会長におりますと、

「(相当ショックだったと思うが、)1時間もしないうちに前向きな発言が出た」

そうです。

日本水泳女子の記録を次々と塗り替え、これからまだまだ伸びるであろう期待の池江選手に、好事魔多し、という言葉を使っては失礼かとは思いながら、それでも短時間で状況を受け入れて次にどうするかを判断して実行できるところは、見習うべき点かと思います。

 

とはいえ、そんなときに限って、

「そやからあんだ言うたでしょ!」

「あんた、これからどないするつもりやねん!」

などと周囲からさんざん言われて、さらにどうしていいか自分で決断できないという方も、世の中には少なくないようにも思います。

 

「あんたと池江選手とは違うんやで」

とか、

「あんたも池江選手を見習うて、どないするかはよ決め!」

とか言われると、余計に冷静に考えて自身で決断できなくなるケースも多いのではないかと、最近耳にした親子の話を思い出してしながら、拙ブログを記しております……

 

池江璃花子選手の1日も早い治癒を願っております。

ウルトラ怪獣研究レポート……?

ちょいちょい玩具売り場に行きますが、ウルトラ怪獣はロングセラーのようです。

 

昔懐かしレッドキングやバルタン星人などが並んでいるのは、それらを懐かしむ年代をターゲットにしているようで、今の子供達にも人気があるのではないかと思います。

 

並んでいるウルトラ怪獣を見ていると、大きく二つに分けられるように思います。

 

一つは、レッドキングエレキングなど、二足歩行で丈夫な尻尾を持った、ゴジラ系の本格派怪獣です。

 

もう一つは、バルタン星人やゼットンといった、人間型宇宙人、宇宙怪獣です。

 

その他、ピグモンツインテールガバドンなど、それから外れるものもありますが、基本の二つが、子どもらの興味を引く型だと思います。

 

恐竜で人気のあるティノサウルスは、まさにゴジラ系で……

ごめんなさい。

ゴジラがティノサウルス系の怪獣と言わなければなりませんが、まさに強い怪獣の典型として納得できるノではないかと思います。

 

エエ年したオッサンが、玩具売り場でそんな下らんことをしてるさかいに、最近、ブログのアクセス数が減ってんのやないかい!

おめでとうございます!〜ローザンヌ国際バレエコンクール入賞者の〈心がけ〉〜

ローザンヌ国際バレエコンクールで、佐々木須弥奈さんが3位に、脇塚優さんが4位に、住山美桜さんが8位に入賞したと、NHKが報じています。

 

おめでとうございます!!!

 

4位入賞の脇塚さんは、

「気持ちよく踊ることを心がけました」

とおっしゃり、8位入賞の住山山は、

「自分は他の人と比べて体格は恵まれていまいので、頭を使って踊ることを心がけたのがよかったのだと思います」

とコメントされています。

 

フィギュアスケートが〈集中〉なら、バレエは〈心がけ〉といったところかと感じられますが、どちらもすべてに通じるように思います。

 

フィギュアスケート女子で逆転優勝を果たした紀平梨花選手は、直前の六分間練習のあとで、予定していた二本のトリプルアクセルを一本にする決断をされたそうです。

 

《普段の〈心がけ〉とそのときの〈集中〉、そして状況を見て大胆に〈決断する〉。》

 

これが非常に肝要だと、若い人たちから教わったように感じていますが、ほんまはエエ年したあんたが若いもんに教えなあかんことやないのんかい!

 

というお叱りの言葉もなく……

 

ぼか! どす! ごん!

 

佐々木さん、脇塚さん、住山さん、ほんとうに、おめでとうございます!

 

紀平梨花選手、四大陸選手権優勝おめでとうございます!

フィギュアスケート四大陸選手権女子シングルで、ショートプログラム5位から紀平梨花選手が逆転優勝しました。

三原舞衣選手は、8位から3位。

坂本花織選手は、2位から4位。

 

NHKが三人のコメントを紹介していました。

大相撲の稀勢の里関のときにも触れましたが、キーワードは、やはり〈集中〉でした。

 

特に注目したいのは、三原選手と坂本選手で、

「一つ一つ丁寧に滑ろうと集中して演技ができた」

という三原選手と対照的だったのが、坂本選手の、

「いつもは自分に集中するが、今日は何点出せたら勝てる考えてしまって全然集中できなかった」

というコメントです。

 

〈集中の本質〉

が、お二人のコメントに如実に表れているように思いました。

 

よく、無欲の勝利、という言葉が出てきますが、何点出せたら勝てるか、という思いは、勝利が欲しいという欲のために、逃げの姿勢になったがために、集中力を欠いたと言えるのではないかと思います。

 

一方、一つ一つ丁寧に滑ろうという意識を持つことが、集中することになったと言えるように思います。

 

それでも、三人とも、ほんとうによくやってくれました!

ありがとう!

浅田次郎先生の小説から……

浅田次郎先生の短編集『あやし うらめし あな かなし』(集英社文庫)の中にございます『遠別離』に、

[歴戦の下士官の鋼のような体は、闇の中でも威圧感を放っている。将校とは違う基準の貫禄である。簡単に言えば、〈将校は尊い人だが下士官は偉い人だった〉。]

 という文章があります。

 

ぼんやりと認識している〈尊い〉と〈偉い〉の違いに、はっとさせられました。

 

城山三郎先生の、『粗にして野だが卑ではないではない 石田禮助の生涯』(文春文庫)の、〈粗〉〈野〉〈卑〉にも、目から鱗が落ちるような衝撃を受けたことを思い出しました。

 

京都銀行のコマーシャルでも、

「汚れても汚くはないユニフォーム」

という川柳がありました。

 

そんな例を考えると、

 

「〈失望〉はしたが、〈絶望〉したわけではない」

 

とか、

 

「〈悲しい〉できごとにちがいないが、〈哀しい〉とは思わない」

 

とか、

 

「確かに〈きれいな人〉だけれど、だから〈美しい人〉だとは言えない」

 

とか、

 

何となく似たようなイメージで使っている言葉を対立的に並べてみると、言葉について新しい発見ができるのではないかと思います。

 

ごめんんさい。

 今日は、それだけでオチはありません……