アイヌ民族を先住民として初めて位置づけ、アイヌ文化の振興を行う交付金の創設を盛り込んだ新たな法律が、今日、参議院本会議で可決、成立した、とNHKのNEWSWEBが報じています。
石井国土交通相は、
「アイヌの人々が民族として名誉と尊厳を保持し、これを次世代に継承していくことは、活力ある共生社会を実現するために重要だ」
と記者会見で述べられたそうです。
アイヌの人々には朗報となっているようですが、いちゃもんをつけるようで誠に申し訳ありませんが、〝アイヌの人々の名誉と尊厳を保持〟しようとするなら、アイヌの言葉の復活をまず掲げるべきではないかと思います。
民族の誇りは、その歴史と文化を表す言語を抜きにして語ることができません。
言語の問題に触れることなく〝活力ある共生社会〟をアイヌの人々を本気で築いていける、と大臣は考えているのでしょうか?
知里幸恵さんの記した『アイヌ神謡集』を、改めて読んでみたくなりました……
でも、どこにあるのか、探すのが大変かも……