非常に非礼で不謹慎なお話でございます

非常に不謹慎かつ非礼な話をします。

 

欧米から日本に観光に訪れる外国人の中には、入れ墨をされている方がいらっしゃいます。

温泉に入ることを観光目的としている外国人も多いので、そういいたところで入れ墨を全面的に禁止するのはいかがなものかというお話が出ているようです。

 

もともと、入れ墨をしている人と言えば、日本では反社会的勢力に関わる人でした。

だから、温泉施設などでの利用を拒むようになっていました。

観光で訪れる外国人は、反社会勢力の関係者でもなく、日本にお金を落としていってくださるお客様です。

そのお客様の入れ墨は許容しようということです。

 

でも、誠に申し訳ありませんが、日本のそれに比べて、欧米人のそれは、あまりに貧弱です。

腕や足の一部に線を入れただけのデザインは、背中一面に極彩色で彫られた日本の図柄とは、雲泥の差があります。

 

美術作品を愛でたいという純粋な気持ちを優先させるなら、芸術性に欠けるデザインは温泉施設から排除し、芸術性の高い図柄をそこで見られるようにするべきだと考えていますが、残念ながら、反社会的勢力に関わる人たちの背中に描き出された図案であるがゆえに、それらは美術品とは認められません。

決して反社会的勢力を容認するつもりはありませんが、そうした入れ墨こそ、美術品として愛でられるように、温泉施設で解禁……

 

いえ、美術品ですから、そうした入れ墨は、温泉施設ではなく、本来なら美術館とか博物館に展示されるべきものですね。

ですから、反社会的勢力の人たちには、美術館や博物館においでいただいて、『入れ墨美術』とかなんとか銘打ち、ガラスケースの向こうで背中を見せてもらうと、またひと味違った納涼になるかと思います。

 

また、そういう芸術的な観点から考えますと、外国人観光客の、芸術性の低いそれは、やはり温泉施設で容認してもいいことになりますか……

 

非常に非礼で不謹慎なお話をしてしまいました。

誠に申し訳ありません。

 

でも、非難や苦情は受け付けません。悪しからず。