ABCテレビの『相棒』に登場する、鈴木杏樹さん演じる月本幸子さんは、ついてない女性で、おみくじをひくと、必ず凶だったという設定でした。
毎年、凶をひく人なんかいないと決めつけないでください。
私の高校時代の友人は、毎年、凶をひいていました。
まれに小吉なんかをひくと、その年はよくないことがあると、本人は笑いながら語っていました。
先日、別の友人が自分のひいたおみくじについて、
「末吉で、恋愛運には裏切られるでしょうと書いてあり、願い事には我慢すればかなうとあった」
と語っていました。
「それは、我慢してかなった恋愛も相手に裏切られるってことか……」
「いや、裏切られても我慢しろということかも……」
普段、おみくじに記載されているそれぞれの項目について一喜一憂することはよくありますが、それぞれの項目を合わせて考えることはしません。
願い事・かなう。
旅行・東がよい。
恋愛・裏切られる。
ということは、東への旅行で知り合った人と結ばれて願いは成就するけれど、裏切られるということになるのかもしれませんし、裏切られて東に旅をして買った宝くじで1等が当たって億万長者になるということになるのかもしれません。
さすがに、億万長者になって美人でステキな恋人ができてのんびりと幸せな人生を送ろうなんてことを願う人間に、
願い事・かなう。
と記されたおみくじ自体、当てにならないということでしょうか……
「いやいや、おみくじではなく、キミの人生そのものが、すでに当てにならないということだ」
とは、またしても例の友人の言葉でありました。