今日、4月8日は、お釈迦様の誕生日です。
中にはそれを忘れて、甘茶が振る舞われる日だと思い込んでいらっしゃる方がいらっしゃるかもしれませんが、お釈迦様の生誕を祝う日です。
多くの寺院では、灌仏会が行われています。
でも、
「もろびとよ 思い知れかし おのが身の 誕生の日は 母苦難の日」
という仏教の教えからすると、お釈迦様は御自分の誕生日を多くの人々に祝ってもらうことを不本意に思われているのではないかとも思います。
世の中には、自分の誕生日を祝ってもらいたいと思っている人と、自分の誕生日を誰かに祝ってもらおうなんて考えない人がいるようです。
この違いはどこにあるのだろうかと、こんな日によく考えます。
「おばあちゃん、お誕生日、おめでとう!」
「また一つ、いやでも年老いていくんだから、めでたいことなんかないよ」
「あばあちゃん、お誕生日、おめでとう!」
「こうして祝ってくれる人がいるなんて、幸せだね」
「おばあちゃん、お誕生日、おめでとう!」
「あたしが長生きして誰かが喜んでくれるなら、年を取るのも悪くないね」
「お釈迦様、お誕生日、おめでとうございます」
「どれ、それなら甘茶でカッポレでも踊ってみせるか……」
(罰当たり!)