昨日の続きで〝へそ〟をテーマに書こうと思っておりましたが、すっかり忘れておりました。
お題は、
『お前の母ちゃんでべそ』
最近は子供の間でもこんなことを耳にすることはないとは思いますが、アタシらが子供のころには、まだ口にされていたように記憶しています。
「やーい、やーい、お前の母ちゃんでべそ!」
と囃し立てられて、
「オレの母ちゃん、でべそじゃないわい!」
と、言い返しているようなシーンがあったように思いますが、改めて考えてみますと、どうして彼らは、お前の母ちゃんがでべそであると断言できたのでしょうか……
その情報源を追求すると、どこかの父ちゃんだったりして、しかも、お前の母ちゃんのでべそが事実であったとなると、大人のよからぬ世界が垣間見えるかもしれませんが、やはり、これも〝へそ〟だけがなし得る徳の一つのように思われます。
これがもし体の他の部位だと、
「お前の母ちゃん、出目」
や、
「お前の母ちゃん、出っ歯」
となりますと、人権問題に発展するかもしれませんし、
「お前の母ちゃん、美人」
てなことですと、囃し立てているやらほめている(うらやんでいる)やらわかりません。
「ですから、こういうときには、やっぱり普段見せない体の真ん中にデンと座っている〝へそ〟が一番、罪がなくていいのかもしれませんね」
「へえ、そう……」
(おんなじオチかぁ〜!)