筒井康隆大先生〜炎上〜

一時帰国を命じられていた駐韓大使が再び韓国で大使の任につくことに絡めて、筒井康隆大先生がブログなどでお書きになった文章が物議を醸すどころか、韓国国内では先生の御著書の出版が禁止されるてな事態にまで発展したなんてニュースが報じられておりますが、だからこそ、筒井康隆大先生の筒井康隆大先生たる由縁がそこにあると言えるのではないかと、アタクシ、一人のファンとして思う次第でございます。

 

なにしろ、筒井康隆先生は、ナントカ賞受賞なんて肩書きを一切お持ちになっておられません。

 

どこやらの教科書に掲載された小説が某協会の抗議を受けたてなことも、筒井康隆大先生ならではの事件でございます。

 

皆さん、お気づきではないかと思いますが、国語の教科書の文学史に掲載されております筒井康隆大先生の作品は、『文学部唯野教授』だけで、代表的な『時をかける少女』や『東海道戦争』や『農協月へいく』てな、純文学的教育者では評価しきれないような作品は、どれ一つとして載ってはおりません。

そんな筒井康隆大先生のお言葉を、暴言だの妄言だのと非難するのは、筒井康隆大先生の作品を、いえ、人生そのものを、人間自体を、すべてを否定する、それこそ人格否定になるのではないかと思います。

 

これまでも、たとえば井上ひさしさんが、あるいは大江健三郎さんが、最近では百田尚樹さんが、一作家としてさまざまな主張をされていらっしゃいます。

にもかかわらず、どうして、筒井康隆大先生にかぎって、天下の全国紙某新聞社が、かくも大騒ぎしてくださるのでしょうか……

 

でも、こうした状況こそ、筒井康隆大先生の面目躍如とばかりに、却って小気味よく感じているのは、やはり筒井康隆大先生のファンだからでございましょう……