〈〜のための〜〉

「対話のための対話はしない」

日米首脳間で交わされた言葉は、

「実効性のないアリバイ工作的行為はしない」

という意味かと思いますが、一般にもよく遣われる表現です。

 

企業では、

〈会議のための会議〉

〈議論のための議論〉

てなことが言われて、

〈反対のための反対〉

なんてことは、既得権益を守ろうする、あるいは自己アピールに必死になっている族なんかがよくやっているようです。

 

その他、

〈説教のための説教〉

だとか、

〈恋愛のための恋愛〉

だとか、

〈ジョギングのためのジョギング〉

だとか、

〈血圧測定のための血圧測定〉

だとか、本来の主旨を忘れて何かをやっていることを〈〜という〜〉てな形で表現されているようです。

 

先日、刑務所内で、打順を決めるために喧嘩となった受刑者二人が、それがために出場停止になったという報道がありましたが、

〈試合に出るための争い〉

で試合に出られなかったという皮肉な現象は、世界のあちこちで見られる、

〈平和のための争い〉

のようにも感じました。

 

え?

(このブログも〈ブログのためのブログ〉やないんかい!)

 

失礼をばいたしました……