浅田次郎先生の短編小説の中には、地球が最期を迎える日を題材にした作品があります。
実に、潔い小説です。
アメリカ航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機構(ESA)が、地球に小惑星が接近しているが、衝突の恐れはないと発表したいうニュースがありました。
恐竜が滅んだのは、小惑星の衝突による環境の変化によるという説があったように思いますが、小惑星ではなく、巨大な惑星が衝突したら、あるいは流星群が次々とぶつかって地球が蜂の巣になったら、地球上で生じているさまざまな問題は一気に解決……?
地球が破壊されてすべての問題が消滅するのではなく、地球の危機によって軋轢、紛争から協力へと変化するという筋書きは、SFにはよくある話かと思いますが、その後、人々がどうするのかというストーリーは、アタクシ、寡聞にして見かけないように思います。
これを落語にいたしますと、地球消滅の危機がなくなって、みんなまた安心して争いを始めましたなんてオチに……
(こら!)