年賀状から見える流行りの〈定活〉

就活、婚活、終活に、最近は、定年退職後の準備、たとえば再就職や地域における社会活動、あるいは趣味、楽しみを発見する〈定活〉なるもの、そうしたセミナーなんかが開催されているそうです。

 

定年が迫ってから意識するのではなく、三十代四十代から始めましょう、なんて謳い文句もあるようですが、年賀状を見れば、自分にそんな準備が必要なのか、それともまったくそんな必要などないのかを見分けられるのではないかと思います。

 

たとえば、いただいた年賀状の大半が、会社関係、仕事に関わる人ばかりなら、早期の〈定活〉は必要かもしれません。

でも、会社関係の人からいただく年賀状の他に、たとえば学生時代の友人、趣味の世界の同人、あるいは何年も前に退職している人など、多様なグループ分けができるような年賀状がいただけている人は、〈定活〉はあまり必要ないように思います。

 

言い換えると、仕事に偏った人づきあいしかできていなかった人に必要なのが、〈定活〉ではないかと思います。

 

定年退職後に何をやるかを考えたときに、仕事以外のつきあいの中から、

「そうだ、あの人に相談してみよう」

という人がいれば、大上段に構えた〈定活〉なんて必要ないということです。

 

あまりいい例とは言えないかもしれませんが、自分の葬儀に集まった人々が、互いに初対面であるというぐらいに、仕事とは違う多様な世界をどれほど持っているか、というところが、〈定活〉のポイントになるように思います。

 

また、急速に現代社会に蔓延り始めたスマフォ、携帯から発信されるハッピーニューイヤーも、積み重ねてやりとしてきた年賀状には及ばないのではないかと思います。

 

そうは言いながら、アタクシのやりとりする年賀状も、ずいぶん少なくなりました……

 

ですから、お年玉くじも当たらなくなりました……

 

(おい!)