過日、さる飲み会に参加いたしましたところ、
「子どもが大学を卒業するか家のローンが払い終われば離婚…… そうなると自分は孤独になるが、孤独に耐えられるだろうか……」
と、おっしゃる方がいらっしゃいました。
孤独死や無縁死といったことが現代社会の一つの問題になっておりますが、案外、孤独死上等、と思っておられる方も少なくないのではないかと思っております。
何を隠そう、アタクシも最近、一人で暮らしておりまして、特に孤独だとは思っておりません。
まだ仕事をしているから、つまり社会と関わっているから平気でいらえるのかもしれません。
とはいえ、五木寛之先生の『孤独のすすめー人生後半の生き方』(中公新書ラクレ)がヒットしているということは、やはり孤独を恐れている方もそれだけたくさんいらっしゃるということかとも思います。
「孤独に耐えられるだろうか……」
とおしゃっていた方は、その後、スマートフォンのゲームに話題が移ると、
「仕事から帰ると、家でずっとやっている」
と楽しそうに話されていました。
それでアタクシ、
「十分、孤独に耐えられるでしょう」
と申し上げてしまいました……