絶望に巡り会う現代社会

本日、書店で『大宰治絶望語録』(豊岡昭彦氏編著 WAVE出版)を見つけてしまいました。

 

昨年か一昨年でしたか、『絶望名人カフカの人生論』(頭木弘樹氏訳著 新潮社)が話題になっていたかと思います。

 

明るい希望に満ちた人生何ぞはただの幻影に過ぎないことに気がついてしまうと、目先に現実に振り回されてしまって、自分を見失う方もいらっしゃるかと思いますが、そんなときに、これまで目を向けてはならないものの代表のような〈絶望〉を再認識することによって、現代人は自分の人生を見つめ直すことができるのではないか……

 

〈絶望〉の根底には、人生の真実を知らしめる力があるように思います。

 

この本を見つける前に、職場で親父ギャグ(ダジャレ)をかましましたところ、隣のs席の女性がすかさずスマートフォンを取り出して、

「親父ギャグ」

と言うと、たちまちいくつかの親父ギャグを発しました。

にっこりと笑った女性にアタクシは思わず、

「そんなことをされたら、アタクシの存在意義がなくなってしまいます」

 

絶望を感じた瞬間でありました……