注目度No.1は、〈SEKAINO NO OWARI〉のピアノのSAORIさんの処女作『ふたご』(文芸春秋社)のようです。
なかにし礼先生や阿久悠先生、さだまさしさんなどが小説をお書きになり、また、過去、漫才コンビ〈ピース〉の又吉直樹氏が『火花』で芥川賞を受賞されたことを思えば、SAORIさんの受賞もおおおいに期待できるかと思います。
ただ、新人、中堅作家に授与される芥川賞直木賞は、長く優れた小説が書ける人に与えられる賞だと、アタクシ、審査員の講評などから理解しておりましたが、又吉氏の二作目は、長く発表されませんでした。
第一作の『火花』は、漫才師としての自叙伝的な作品ではないかと、読んでもいないのに判断しておりまして、第二作の『劇場』も、読んではいませんが、これに類するものではないかと推測しております。
「誰にでも一本は小説が書ける」
とは、よく言われますが、これは、その人の人生そのもが小説になる、ということを表しています。
SAORIさんの『ふたご』は、アタクシ、やっぱり読んではおりませんが、バンドを組むことになる先輩との関係を著した小説ということですから、もしかしたら、これも自伝的な小説で、将来も書き続けられるかどうかわからないのではないかと、アタクシ、勝手に懸念いたしております。
もちろん、受賞されていても現在お名前を見かけない方も少なからずいらっしゃいますから、ええっちゅうたらええんでございますが、せっかくですから、SAORIさんには、〈SEKAI NO OWARI〉だけでなく〈SYOUSETU NO HJIMARI〉でもご活躍くださることを願ってやみません。