ケーシー高峰さんがお亡くなりになりました。
日大の医学部から芸術学部に転学して、なお芸人になったという異色の経歴の持ち主ですが、医者ネタで一世を風靡されたのは、まさにその異色の経歴故でしょう。
手塚治虫先生もお医者様で、それがそのまま『ブラックジャック』に生かされていることは、改めて言うまでもありません。
山田風太郎先生も医学部に籍を置かれた方で、その小説にも医学に通じているからこそできたのではないかと思われる小説が散見できます。
人生、進む道を途中で転換したからといって、それまでやってきたことが何の役にも立たないということはありません。
え?
(そりゃ、、医学部だからだろ)
てな声もあるかと思いますが、職業を転々として作家になられた方もいらっしゃいます。
たとえ、表面上にそうしたことが見られなかったとしても、深いところにそれは埋まっていて、本人も気づかぬところに表れているようにも思います。
これを例によって例の友人に語りましたら、
「キミの場合は当てはまらないけれど、実は自分の人生は無駄ではない、と皆に言いたいということだよね」
ケーシー高峰さんの御冥福をお祈りいたします。