《道》
のつく熟語は、仏教から多数出ているようです。
《極道》
は、元は、
〈仏の道を極める〉
という意味でしたが、いつのまにか、
《横道者》
を指すようになったようです。
ほんとうは、御仏の教えを極めんとしていたのに、それにこだわるあまり、本来の道から分かれた、あるいは外れた、
《横道》
を
《仏道》
と思い込んでしまう……
《大道》《正道》《王道》
なんて言葉より、
《邪道》《悪道》《外道》《非道》《詭道》《無道》
てな言葉がたくさんあるということは、それだけ御仏の教えに叶う生き方が難しいということを示唆しているようにも思います。
そんなたいした教えでなくても、
《人道》
に外れぬ日々を送れればいいかと思いますが、昨今の事件を見ておりますと、
《言語道断》
人の道に外れることが横行する世の中を、アタクシどもは生きていかなければならないのだとも思います……
この状況を、
《二河白道》
と表現するのかと思い、最近、これを筆名にしておりますが、色と欲の二河に滑り落ちるは、転げ落ちるはで、その間に細く長く続く白い道を歩むのは、アタクシにはかなり難しいようでございます……