読めない書けない〜スマートフォンのせいか?〜

今月3日に公表された経済協力開発機構OECD)による国際的な学力調査で、日本の若者の読解力低下が浮き彫りになったとマスコミがこぞって報じていました。

それに関連する形で、実際に大学やビジネスの現場で、文章を正しく読み取れない、言いたいことを正確に伝えられない、という「国語力」の危機を感じている関係者を取材した報道が、本日の読売新聞のトップに掲載されています。

 

それによると、スマートフォンを使って友人らとやりとりできる「LINE(ライン)」で、単語や略語だけの気軽な「話し言葉」で通じることを、一つの原因だと、大手予備校の現代文講師や大学の准教授が指摘していると記載しています。

 

「読書などを通じて正しい日本語に触れる機会も減っている上に、『正しく書かなくてもいい』環境も生まれたことが、言葉の乱れにつながっているのではないか」

 

SNSを通じて、ぱっと書いてぱっと送る習慣がすいてしまった。推敲して文章の質を高める努力をしなくなっため、書けない、読めない人が増えている」

 

もしそうなら、小学校から高校まで12年も勉強しているはずの国語って、無駄じゃないの、てなことになるように思います。

 

若者が文章が書けないという指摘は、もう何十年も前からず〜っと言われていることで、そこそこの企業の、ええ年をした管理職の中にも、何が言いたいのか読解不能のメールを送る方もいらっしゃるそうです。

それを、OICDの結果がよくなかったからと言って、現代のSNSのせいにしてしまうのは、日本の学校教育は無意味だと言っているのと同じで、あまりに無責任だと思いますが、どないなもんでございましょう……

 

やっぱり、英語に力を入れる前に、日本語をしっかりやらないかんのやないのんか!

てなこと、誰も言うてくれへん……