いくつかの習い事を器用にこなす方がいらっしゃいます。
プロ裸足、と言ってもいいような腕前を見せて、それで穏やかな方なら問題はありませんが、皆が自分の作品に称賛をくれなければ、あるいは他の人のほうの評価がよかったら、それはこうだ、ああだと文句をつける人には、周囲が閉口します。
今時の言葉で言えば、
〈マウントを取りたい人〉
なんでしょうが、この方がそうした習い事の集まりの世話役をされて、それだけならいい人なのかもしれませんが、自分がそうした世話役を率先してやっていることを、やっぱり評価してもらおうとしている……
気がつくと、皆に敬遠されているという状態で、ご本人も気がついていらっしゃるようなんですが、だからと言って、状況が変わるような、あるいは変えようとするようなフシは見られず、さてさて、どうしたものかとちょいと相談されて、
「そりゃ、ほにゃららするしか……」
と答えてしまいましたけれど、ほにゃらら、てなことでいいものかどうか、どなたかお知恵を拝借できればありがたいと……
え?
(ほにゃららでええぞ!)