仮面ライダービルドのテーマ

クウガ以来、平成の仮面ライダーシリーズのテーマは、

「みんなの笑顔のために……」

が中心だったように思います。

 

でも、今回の《仮面ライダービルド》のテーマは、

『正義は見返りを求めない』

のようです。

でも、みんなが喜んでくれると、

「マスクの中で顔がくしゃっとする」

そうです。

 

「みんなを笑顔にするために……」

「みんなに笑顔になってもらいために……

といったフレーズの始まりが、実は平成の仮面ライダーから始まっているのではないかと、密かに考えておりました。

ただ、正直に申し上げますと、こういう台詞を耳にするたびに、アタクシ、何となく違和感…… もっと言うと、不快にする思っておりましたから、今回の、

『正義は見返りを求めない』

をテーマに据えた上で、

『顔がくしゃっとなる』

なんて言葉を、ちょっとうれしく聞いておりました。

 

でも、昭和の仮面ライダーは、

『世界の平和を守る』

をテーマにしておりましたから、平成のライダーのテーマなんてのは、全部含んでいて、

『みんなの笑顔のために』

『正義は見返りを求めない』

てなことを、改めて述べることはなかったかと思います。

それを考えますと……

 

え?

(時代遅れのオッサンが、子供の夢を壊すな!)

 

失礼しました。

使えるフレーズ! 直虎の〈武田が来たりて火を放つ〉

今夜のNHK大河ドラマ『おんな城主直虎』のサブタイトルは、

〈武田が来たりて火を放つ〉

です。

 

この、

〈〜が来たりて〜を〜〉

というフレーズは、

たとえば、折原一さんの『鬼面村の殺人』の改題前の、

『鬼が来たりてホラを吹く』

をはじめ、

『悪魔が来たりて恋を知る』

『悪魔が来たりて武を歌う』

『悪魔が来たりて風が吹く』

『盗人来たりて蝶は舞う』

など、小説や歌詞などのタイトルに多数使われているようです。

 

これらは、多分、横溝正史先生の

悪魔が来たりて笛を吹く

から拝借しているものと思われます。

 

この小説自身、映像化されるほど面白い作品ではありますが、何と言っても、このインンパクとのあるタイトルの果たす役目は大きいかと思います。

だからこそ、天下のNHK大河ドラマのサブタイトルにも応用されているのだと言えます。

 

とはいえ、

〈〜が来たりて〜を〜〉

というフレーズが、横溝正史先生の発明によるのか言うと、そうでもないように思われます。

 

漢詩に、

《明月来たりて相照らす》

という一節があるそうで、おそらくは、このフレーズからの発想ではないかと思いますが、それを横溝正史先生に確かめることはできません。

 

ただ、よく使われるこのフレーズを、日常会話に応用することはできるかと思います。

たとえば、視察に訪れた社長がつい放屁してしてしまったことに気がついたなら、

「社長が来たりて屁を放つ」

 

セクハラ上司には、

「部長が来たりて尻を触る」

 

仕事から帰宅して、

「ねえ、聞いてよ」

と妻が言うのへ、

「妻が帰りて愚痴をこぼす」

 

今度は仕事から帰宅して、

「まったくやってられないよ……」

とおっとが言うのへ、

 「夫が帰りて文句言う」

 

え?

(人間関係壊すようなこんなフレーズが使えるか!)

有名になる人たちの共通認識

五木ひろしさんは、八代亜紀さんと、一時、〈五八戦争〉と言われるほど、賞を争っていらっしゃったそうで、八代さんが賞を獲ったときには、口惜しいと思われたそうです。

 

先日、ご紹介いたしました《文藝別冊 阿久悠》には、阿久悠先生と倉本聰先生の対談記事が掲載されていて、お二人とも、賞を穫ることや有名になることにこだわっていらっしゃることが記されていました。

反対に、売れなくてもいいという人を信用しない、あるいは、こだわっていることを隠す人間は嫌だ、下品だと、お二人そろって断じておられます。

 

失敗するかもしれないけれど、それでもこんなことに挑戦しているんだと周囲に明かすほうがよいということは、自己啓発的な書籍にも書かれていますし、これだけ成功された方々が同じことを述べられているわけですから、アタクシも……

 

え?

(さっき、浅薄な自分の人生を反省したばっかりやなかったんか!)

 

ええと、つまりその、人生は一度しかありませんから、二度あればうまくやるのに……なんて後悔しないようにと……

 

そうそう、テレビのインタビュー番組も、雑誌の対談記事も、いろいろ教えられることがあって、よろしゅうございますなぁ……

サワコの朝から〜五木ひろしさんの『人生が二度あれば』〜

今日の〈サワコの朝〉(MBSテレビ)のゲストは、五木ひろしさんでした。

 

『人生でもっとも強力な力となりうるものは、長く続けてきたことだけだ』

と、いうことを、改めて知らされたように思います。

 

五木さんの頭に入っている曲、すぐに歌える曲が、3000曲とご自身でもおっしゃっていますが、

「ラジオから流れる歌を、五歳から毎日聴き取って書き写していた」

というお話をうかがって、感嘆いたしました。

その頃から、すでに歌手になる志を持っていらっしゃったそうですから、ただただ脱帽するばかりでございます。

 

その五木さんが、恒例の、番組の最後に選んだ曲が、井上陽水さんの《人生が二度あれば》でした。

アタクシも好きな歌で、

「ああ、人生が二度あれば、五歳からもっと努力するのに……」

と思いましたら、

「この歌は、子供のために自分の人生を送って母親に、好きなように生きてもらいたいという思いをこめて、母の人生が二度あれば、という歌なんですよ」

と、五木さんの言葉に、浅薄な自分人生を、恥ずかしく思うばかりでございました。

北斎先生!

NHKの《歴史秘話ヒストリア》を見ることは、普段ありません。

でも、今日は葛飾北斎先生を特集されているということで、拝見しました。

 

45分という時間内で北斎先生のすべてを紹介できるわけではありませんが、かの富嶽三十六景の一つ、富士山を遠景に波が船に襲いかからんばかりの絵を中心に、波に焦点を当てた構成は、外国人に人気のグレートウェイブを意識してのことかと思いますが、当方といたしましては、蚊帳から覗く『こはだ小平次』やお岩さんの姿のない『四谷怪談』など怪談をモチーフにした絵柄か、あるいは斬新な題材と大胆な構図にこそが北斎先生の真骨頂だという作品を並べてほしかったと思います。

 

10月6日から、大坂アベノハルカスで大英博物館所蔵の作も含めた大規模な北斎展があるそうですが、これまでも、北斎展に足を運ぶとけっこう人で一杯なのに、NHKでこうも宣伝されたのでは、数年前の春画ブームと同様で、古くからのファンとしては少なからず迷惑に感じている次第でございます。

 え?

(オチ!)

すいません。

特にありません。

〈ひよっこ〉休止報道

予告していたグァムではなく、中国四国地方上空ではなく、北海道上空を通過させた北朝鮮のミサイルには、

「何をしやがんねん!」

と怒りを禁じ得ませんでした。

その日も、早朝のミサイル発射でしたから、速報をテロップで流すだけではなく、NHKは朝の連ドラ『ひよっこ』と『あさイチ』を休止して、北朝鮮のミサイル発射についてさらに詳細な情報と解説を報じていました。

それについて、

〈『ひよっこ』放映休止〉

という報道をあとから目にしたときには、

「わざわざ報じるほどのことはないだろう……」

と、思いましたが、それでも、

「まあ、めったにないことだから……」

と考えておりましたら、本日、先月29日とほぼ同様に日本の上空を通過するミサイルを北朝鮮が発射しました。

そして、やっぱり

(〈ひよっこ〉休止)

も報じられました。

 

日本人のすべてが〈ひよっこ〉を視聴しているわけではありませんが、再度に及ぶ休止報道は、もしかしたら日本国民の怒りの象徴になっているのかもしれません。

 

特に今回は、

「日本を海に沈める」

などという挑発までしているのですから、また次に発射したなら、

〈(ひよっこ〉休止)

の場合でも、迎撃に関する速報なら、アタクシは許せるように思いますが……

 

え?

(危険な発言!)

すいません……

アタクシ、まだまだ大人の対応ができないひよっこで、自動ブレーキもまだ装着できておりませんので……

大人の自動ブレーキ

先頃、車道を通行しなければならないか車両か否かということで物議を醸している電動アシスト付きベビーカーは、2012年にイギリスで発明されたそうで、2016年には、その自動ブレーキが日本人によって発明されたそうです。

 

電気自動車が誕生して、最近は、自動運転自動ブレーキ、衝突回避システムをウリにした車が販売されています。

 

自転車にも電動アシストが付きましたが、まだ自動ブレーキはついていないようです。

 

同様に、電気で走って自動ブレーキはもちろん、自動ブレーキ、衝突回避システム、転倒防止装置なんかを備えたオートバイも、一般に普及するようになるかもしれません。

 

アメリカのイージス艦が衝突して問題になりましたが、将来、電気船舶が登場し、それにも自動ブレーキ、衝突回避システムが装備されるようになるかもしれません。

 

ドローンがもっと普及すれば、衝突回避システムが開発され、航空機にも転用される可能性もあるかと思います。

 

ミサイルなんかも、電気ミサイルに自動ブレーキがついて……

 

でも、昨今問題になっている歩きスマフォによる衝突トラブルを考えますと、自動ブレーキや衝突回避システムがいちばん必要なのは、人間自身ではないかと思います。

 

これを例によって例の友人に話しましたところ、

「人間用の自動ブレーキや衝突回避システムがもっとも必要なのは、キミだろうね」

なんてことを、例のようにしれっと申しますので、

「アタシは、歩きスマフォなんかしない」

と反論いたしましたら、

「スマフォを持っていなくても、キミは人とよく衝突するだろ」

「そりゃ、前を見ずに歩いているときもあるけど……」

「大人としての、人間関係衝突回避自動ブレーキシステムだよ」