朝日時代小説大賞2次予選通過!

昨年12月に、『第10回朝日時代小説大賞』に応募しておりました。

 

6月に発売された『小説TRIPPER2018年夏季号』(朝日新聞出版)に、その予選通過作品が発表されました。

応募総数160編。

一次予選通過作品は53作品。

二次予選通過作品は22作品。

恥ずかしながら、その22作品の中に拙著が入っておりました。

 

正式な発表は、9月18日発売の同誌秋季号ですが、最終選考が7月下旬に行われるということで、もし大賞を受賞していたとしたら、即日〝受賞の言葉〟の原稿依頼があるだろうと、実は密かに待っておりましたが、そんな連絡もないまま、本日8月1日を迎えましては、拙著はどうやら2次予選通過でおしまいだったようです。

 

それでも2次予選までこぎつけたのは、

 

〈ハッピーエンドでもなければ救いすらない結末〉

〈過去のイメージを覆す人物造型〉

〈背徳非道のストーリー展開〉

 

てな、既成の時代小説のパターンから外すことを心がけて創り上げたためではないかと思いますが、所詮、完成度が低ければ、結果は同じということです。

 

ほんで、まあ、今年はどないしまひょ……

台風を消滅させると……

広島のタクシーに乗って運転手さんとお話をいたしました。

 

話題は、先般の豪雨から今回の台風に至りまして、今回の台風12号の被害がそれほどなかったのは、上陸してから勢力が衰えていたからで、これが太平洋から直接襲ってきていたらもっと被害があったかもしれない、てなところから、台風を消滅させる方法に関して、

「台風というものは、上陸するとエネルギーを吸収できずに勢力が衰えるそうですから、海上にあるうちから上陸したような気にさせて、あれ? 上陸したんかいな。ほな、ちょっとがんばるのん、やめよ……なんてことを思わせるとか……」

なんてことをアタクシが申し上げましたら、

「それなら、海面の温度を下げる工夫をしたらよろしい」

てな科学的なことを運転手さんはおっしゃっいましたので、

「いや、台風がなくなったらなくなったで大変ですよ」

とアタクシが返しなますと、

「そうですね、そんなことをしたら、生態系に影響が出て、とんでもないところで自然がおかしくなってしまうかもしれませんね」

と続けて話されました。

 

アタクシ、

「いや、台風の警報が出なくなると、途中で仕事を切り上げて遊びに行くことがでけまへんでしょ……」

とは、言えませんでした……

『落語と大喜利の会in奈良』と『ロック外談』

8月26日(日)午後2時から、奈良の落語喫茶、古々粋亭で開催いたします。

『落語と大喜利の会in奈良』

のチラシができあがりました。

 

チラシには、田舎家かかし師、生駒亭紀子夏嬢、隣乃玄関師、五月家ちろり嬢とアタクシの出演が明記されておりますが、奈良、古々粋亭初登場となります梅丹亭小なん師にもおいでいただくことになりました。

いつもの近江家八景師は、ご都合により御出演いただけませんでした。

八景ファンには、誠に申し訳ありません。

 

昨日は、そのチラシを持って古々粋亭に参りましたところ、現役の大学生OBによる落語会が開催されておりました。

有り難いことに声をかけていただき、その打ち上げにも参加いたしましたところ、この年になって現役の女子大生とお話ができて、アタクシ、幸せな一時を過ごすことができました。

会費が高かったのは、そういうことだったからでしょうか……

 

ちなみに、『落語と大喜利の会in奈良』の前日、8月25日(土)には、

『ロック外談』

を大阪千林、いつもの伝楽亭にて、午後7時より開催いたします。

 

こちらは、伝楽亭の創始者痛風亭らくだ師がプロデュースされる、新しい企画でございます。

落語講談と同じく高座で演じはいたしますが、落語でもない講談でもない、ロックファンには面白いかも……てな口演でございます。

チラシを作成する予定もない、秘密倶楽部のような会でございまして、アタクシも出演いたしますので、よろしければお越しください。

蟷螂の斧は組織改革の切り札になるのか……

企業の不祥事が報道されるたびに、組織の構造的問題と論評され、組織改革が急務であると批判され、実際に組織改革に取り組む企業もあるかと思います。

ただ、組織改革を行う、と上から号令をかけても、

「現場のことが分かっていないのに……」

なんてことが囁かれながら、なかなかうまく運ばない、というケースも少なくないのではないかと思います。

 

組織改革が行えるのは、トップ、上層部に限らないのではないかと思います。

 

「現場のことが分かっていない改革なんて……」

と言って何もしないのではなく、上層部とは違う視点で感じた問題に、自分のできる範囲で取り組むと、案外それが周囲によい影響を思して、結果的に組織改革につながる場合もあるのではないかと思います。

 

でも、

「所詮は蟷螂の斧……」

かもしれません。

 

確かめたわけではありませんが、たとえば、NHKの『おはよう日本』の各コーナーでちょっとしたジョークが交わされるようになったのは、高瀬耕三アナウンサーの存在が多きいのではないかと思います。

NHKのバラエティ番組で、プロデューサーが派手な法被を羽織って登場するのも、上意下達の発想ではなく、現場からの発想だったのではないかと感じています。

 

蟷螂の斧こそ組織改革の切り札かもしれません。

 

なんて書きました拙ブログは、正真正銘の蟷螂の斧でございます。

                                   デンデン

観測史上初の天候の影響を憂う……

昨日、職場で、

「毎日、暑い日が続いたせいか、今日の暑さが涼しく感じられる……」

てなことを耳にいたしました。

40度という今年の暑さは、観測史上初めてだそうです。

 

台風12号の発生時に予想進路を横目で見て、

「大丈夫だろ……」

と頭の中の決済箱の中に入れておりましたら、やっとデートの約束をとりつけました女性から、

「台風、大丈夫かしら……」

なんてメールが届きまして確かめましたところ、東から西に向かって上陸という、観測史上初という進路をとっているそうです。

 

先日の豪雨も、観測史上初めてという雨量を記録して多くの方の命を奪い、たくさんの人に避難生活を強い、交通機関を長期にわたり寸断するという状態をもたらしました。

 

ここ数年、異常気象だとおっしゃる方がいらっしゃるようですが、これだけ観測史上初、という気象状況を見れば、今年こそ、異常気象と言える年なのかもしれません。

 

アタクシといたしましては、史上初と言えるデートが流れませんようにと、ただただ願うばかりで……

 

あ! メール……

 

「台風が来ているから、やっぱりデートはムリ〜!」

 

皆様、どうぞ万全の備えを……

悪意の方法

「お前の母ちゃん、でべそ!」

とは、相手を怒らせるために子供が口にする台詞の一つですが、相手の嫌がることを言って怒らせて喜ぶのは、子供に限りません。

 

他者を怒らせたり悲しませたりすることによって自分の鬱憤を晴らしている人というのは、世の中にけっこういるのではないかと、最近、気がつきました。

 

自分のプライドが傷ついたときに、それを覚られないように、忘れられた数日後に相手の嫌がることを、あたかも正しいことを主張するように言い募る。

 

たとえば、太っていることを気にしている人にプライドを傷つけられたら、

「痩せないと健康を損ねるよ」

なんてことを数日後に、しかも何の脈絡もなく、あたかもあんたのためを思っているんだよ、てな態を装って言って、相手が怒ったところを見て溜飲を下げているような人です。

 

うっかりしていると、悪いのは痩せていない自分のように思い、怒ってしまう自分のことも嫌になってしまいます。

 

でも、それは悪意ある人間の姑息な手段でしかありません。

 

ただ、それがわかっていても、怒りがコントロールできなくなると日常生活にもよくない影響を及ぼします。

 

だから、アタクシ、どうにかしないといけないと思ってはおりますが……

オウム真理教幹部死刑執行と津久井やまゆり園の事件発生から2年

今月6日に死刑が執行された7人に続き、残っていたオウム真理教の6人の死刑囚の刑が執行されました。

 

また、今日は、相模原市知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害された事件の発生から、ちょうど2年になる日でもあります。

 

オウム真理教の幹部の死刑では、その事実の他に、たとえば彼らが引き起こした事件のあらましが記され、それぞれの死刑囚のプロフィールが記載され、被害を受けた方の思いを載せ、さらには死刑を命じた法務大臣が何人死刑にしたかを報じています。

 

建て替え工事が始まった、相模原の知的障害者施設の前には献花台が設置され、関係者の、

《事件の風化を防ぐ》

という気持ちが報じられていました。

 

世の中には、消費される報道と、消費してはならない報道があると思います。

消費される報道は、読み手に考える何かを与えない報道で、本日のこの二つの報道は、消費してなならない報道ではないかと思います。

 

もちろん、それは読み手の人間としての資質を問う報道でもあるかと思います……

 

「それで、キミはこの二つの報道について何を考えたんや?」

 

と、アタクシに問われましても困りますが……