超党派の落語議連ってなんやねん!

笑わせてくれます。

落語の振興を図ろうと、超党派の国会議員で作る議員連盟が発足したそうです。

 

今月7日には、東京オリンンピックをにらんで、ジョギング・マラソン振興議員連盟も設立されているようです。

 

面白いのは、遠藤元オリンピック・パラリンピック担当大臣が、マラソンではなく、落語のほうの会長に就任されているところでして、

「私たちは落ちないで落語を支えていこう」

と挨拶されたそうです……

 

確か、2016年に、演歌・歌謡曲を応援する国会議員の会が発足して話題になったような記憶がありますが、その後、具体的にどんな活動があってどんな成果が上がっているのか、寡聞にしてアタクシ、存じておりません。

演歌は相変わらず売れていないような印象があるのは、アタクシの気のせいでしょうか……

 

調べてみますと、政策の実現や外国との親交、特定業界とのパイプ役となる議員連盟など、落語や演歌、麻雀など趣味的な議連も含めて、その数は300ほどある、と言われているようです。

300もあって、忙しい議員の皆さんがどれほどその振興に尽力されているのでしょうか……

ましてや、その議連に名を連ねられた議員の皆さんが、全員落選やら引退やらしちゃったら、いったい誰がそれを続けてくれるのでしょう……

 

わずかでも落語に触れておりますアタクシから言わせてもらいますと、

「……!!!」

てなところでございます。

 

 

裁判長の言葉から

千葉県柏市で妻を殺害した夫とその犯罪を助けて死体を遺棄した母親に対する判決がくだされました。

その際の、地方裁判所の岡部剛裁判長の4分にわたる説諭が報じられています。

 

岡部裁判長は、被告い対して、

「妻があなたに対して攻撃的になったのは、愛していたあなたへのSOS」

「(娘に)もし会うことができたなら、『弱い人に寄り添える人になった』と言えるようになってほしい」

などと述べたそうです。

 

本当は弱いから、夫である自分に妻が攻撃することでSOSを発信していることを感得して寄り添う……

 

かなり難しい注文ではないかと思います。

 

確かに弱い人に寄り添える人になることは大切なことかもしれませんが、

「(息子のためなら)悪者になっても悪魔になってもいい」

と言って息子の犯罪に手を貸す母親に育てられていたとしたら、当人が弱い人間になってしまっていたのではないかと思います。

 

〈弱い人間が弱い人間に寄り添う〉

のが人の世かもしれませんが、どうすればいいのでしょうか……

 

それを考える前に、誰かアタクシに寄り添ってください……

 

ぼか! どす! ごん!

婦人公論・『気の合わない家族はあきらめていい』

昨日発売された婦人公論中央公論社)6月25日号の特集は、

『気の合わない家族はあきらめていい』

です。

なんとスバラシイ特集ではありませんか!

 

世の中の悩みは、職場の人間関係や先輩後輩友人関係、御近所付き合いなど、他者との関係性よりも、家族親族との関係が難しいように思います。

それは、伝統的に切るに切れない遺伝子が日本人の身体に染み付いているからではないかと推察しておりますが、なればこそ、このタイトルは魅力的です。

 

何を隠そう、アタクシも、親父を捨てておりまして、愚兄のアタクシに代わりまして、賢弟が父親を引き受けてくれています。

 

〈子供は三歳までに親孝行をすませている〉

 

てな言葉を楯に、親を捨てる者は、自が子に見捨てられて孤独死しようとも、憾まぬ覚悟を持つべし……

 

てなことを、例によって例の友人に語りましたら、

婦人公論のタイトルは『気の合わない家族はあきらめていい』で、決して『捨てていい』ではない!」

と一喝されてしいまいましたぁ……

広告の〈いい言葉〉……

阪急電鉄が、さまざまな業界で働く人の言葉を中吊りにした広告を今日から全て取りやめるということが、産經新聞に報じられていました。

 

『毎月50万円もらって毎日生き甲斐のない生活を送るか、30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか。』

 

これに、

掲示した見識を疑う」

などのクレームが約20件寄せられたそうです。

 

阪急電鉄と共同でこれら80点の言葉を作った企業の担当者は、

「働く人のいいい言葉を伝えたかったが配慮が足りなかった」

とコメントしたそうですが、そもそもいい言葉の条件とは何か、てな基盤となるところが疎かにされたまま、自分たちの感覚だけで〝いい言葉〟を捻り出そうとしたのではないかと思いますが、どないでしょうか……

 

たかが広告、

「お見事!」

と拍手したくなるような広告には、そうそうお目にかかれませんが、こんなクレームを受ける広告も、見そびれてしまったら、ちょっと残念……

 

アタクシ、もっと低い収入で、毎日自己嫌悪に陥ってしまうような仕事をしております……

自分の頭の中の認識よりも計器を信じろ!

航空自衛隊の最新鋭ステルス戦闘機F35Aが4月に墜落した件について、10日、航空自衛隊は、

「操縦士が平衡感覚を失う空間識失調に陥ったのが原因だった可能性が高いとする調査結果を発表したそうです。

 

〈空間識失調〉

なんてことがプロのパイロットに起こるのかと思って調べてみましたら、

《自分の頭の中の認識よりも計器を信じろ》(weblio辞典)

という言葉があるほど、プロのパイロットでも体験するようです。

 

非常ベルが鳴っても、機械の誤作動ということはよくあります。

 

カーナビゲーションの指示よりも、経験からこっちの方が早い、なんて方は少なくありません。

 

高齢者による自動車事故は、車の異常ではなく、運転者の誤作動が原因のようです。

 

機械を信じるか己を信じるか……

 

アタクシなんぞは、自分を信じていない割に、機械も信用していません。

機械オンチで使えていませんから……

 

己も他人も信じられない現代において、もっとも求められている機械は、目の前の人物が信用できる人間かできない人間かを識別する機械ではないかと思いますが、そんなんが売り出されたら、アタクシ、困ってしまいます。

信用できない人間であることがわかってしまいますから……

 

 

田辺聖子先生の御冥福をお祈り申し上げます。

作家の田辺聖子先生がお亡くなりになりました。

 著作に、『上機嫌な言葉366日』(海竜社)、『上機嫌の才能』(海竜社)、『老いてこそ上機嫌』(文春文庫)と題した、〝上機嫌三部作〟があります。

いずれも、上機嫌に毎日を過ごすための言葉、考え方を記した作品かと思いますが、舞に〝上機嫌〟で生きるためには、どれほど上機嫌でなかった夜を過ごしてこられたのでしょう……

 

あるいは、『人生はだまし、だまし』(角川文庫)てな作品も執筆されておられますが、

《人生はだまして、だまして上機嫌?》

なんてタイトルにしてしまいますと、たちまち有り難みが薄れてしまうようです。

 

でも、実際に嫌なことをそのまま受け止めてしまうよりは、ちょいとかわしながら、己には、

「大丈夫だよ〜ん!」

なんてことをちょいとふざけた調子で言うほうが、うまく人生をだませるように思いますし、何より毎日上機嫌でいられるように思います。

 

田辺聖子先生の御冥福を、心よりいお祈り上げます。

AI原則・アタクシの場合……

茨城県で開かれたG20の会合は、世界で活用が広がるAI(人工知能)について、人の仕事を奪わないように、またデータの偏りによる倫理的な問題が起きないように適切に利用することを定めた、

〈AI原則〉

に同意したそうです。

 

人間中心のAIの考え方を盛り込んだAI原則にG20が合意したことを意義深いことと称賛する向きもあるようですが、

「今頃何を言うてまんねん!」

てなツッコミを入れたくなりながら、

「これって、実はごっつい矛盾を抱え込むことになることを、皆さん承知されていらっしゃいますよね……」

なんてことも言いたくなります。

 

この人手不足を解消する手段としてAIがありますが、人手が余って仕事を求める人が増えたら、AIの仕事を人間の手に返してくれるのでしょうか……

 

場合によっては、人の夢まで奪ってしまうのではないかと思います。

たとえば、電車の運転士になりたい、バスの運転手になりい、てな人の夢は、AIによる自動運転のために、かなえられなくなるのではないでしょうか……

 

こんな話を例によって例の友人に話しましたら、

「キミの場合、AIにとって代わられるほどの能力も夢もないんだから、力説すればするほど空しくなるよね……」