オーラの研究を試みたことがあります。
オーラとは何か? 何よって発揮されるのか? なぜオーラが見えるのか?
いろんな疑問がありますが、一つだけ、わかったことがありました。
世の中には、オーラの見える人と見えない人、あるいは感じられる人と感じられない人がいるということです。
これは、オーラに限りません。
たとえば、ピカソの〈泣く女〉を見て、惹き付けられる人とそうでない人がいます。
オーラが具体的に見えている人より、ピカソの絵を素晴らしいとおっしゃる方のほうが多いのではないかと思いますが、果たしてどれほどの人が、見た瞬間に鳥肌の立つほど感動するでしょうか、あるいは五分でも十分でも黙って見続けていられるでしょうか。
俳句でも、俳句歴の長い人が素晴らしいと感じる俳句と、初心者がそう感じる俳句は違うそうです。
にもかかわらず、松尾芭蕉氏の俳句は素晴らしいと認めている人が多いのは、なぜでしょうか。
そういうことから考えると、オーラが見えているという人の中には、見えているつもりになっている人や見えている振りをしている人も結構いらっしゃるのではないかと思います。
オーラは見えなくても、オーラから見えることは、まだまだたくさんありそうです。