世の中には、〈はったり野郎〉がいますから、注意しなければなりません。
たとえば、文学を志す若者の作品を読んで頭から批判する輩がいます。
「これは小説になっていない」
「君は詩人に向いていない」
「君に作詞の才能はない」
そこまで断言するなら、当然それなりに、ポイントの指摘や添削、講評があるのではないかと思いますが、具体的にどこがどうとは言いません。
「それならあんたには、何か受賞したとか入賞したとか、そんな実績があるんですか?」
なんて質問すると、
「私の作品は独特だから、既成の公募や賞で認められないので、応募したことはない」
てなことをぬけぬけとのたまうようですが、
「そんな〈はったり野郎〉の言うことを聞くことはありません!」
他者を低く評価することで自分を保とうとする〈はったり野郎〉にとって、特にインターネットは居心地のよい場所のようです。
ですから、インターネット上で、もっともらしい論理を展開するような輩には注意しなければ……
え?
「そんな〈はったり野郎〉の言うことを聞くことはない!」
とインターネット上で断言、批判する私も〈はったり野郎〉じゃないかって……?