今月3日、漫画家の望月三起也さんがお亡くなりになりました。
代表作の『ワイルド7』は、実写でテレビ放映され、数年前にも映画化された、『少年キング』(少年画報社)連載の人気漫画でした。
私も『ワイルド7』の大ファンで、登場人物もさることながら、常識を覆すマシンに魅かれました。
メンバー全員の乗車するバイクがバックできるのは当たり前。
ヘボピーのバイクの後輪には多数のスペアタイヤが常備され、仲間のバイクのタイヤ交換がすぐに行えます。
八百のバイクには、別のタイヤが下から左右に出て、壁も登れます。
両国のバイクにいたっては、サイドカーにロケット弾が搭載されています。
仮面ライダーのサイクロン号やハリケーン号などには、そんな仕掛けはありません。
サンダーバード2号にも積載されていないバイクです。
もちろん、それに対する悪の面々がぶつけてくる武器にもさまざまな工夫が凝らされていて、作者、望月三起也さんの発想の豊かさに、胸が躍っていました。
『ワイルド7イラスト集飛葉』(少年画報社 昭和53年11月26日発行)に掲載されているインタビューでは、アクションシーンで重要なのは舞台設定であり、そのアイデアは、たとえば旅行先で見た景色から想像をふくらませることなどから得られる、といった主旨の言葉を、望月三起也さんは述べておられます。
三題噺を考えるにしても、どのような設定にするかという点は疎かにできません。
次回の『三題噺の会』は8月7日(日)です。
それまでに、『ワイルドセブン』を読み直して、発想を……
あ! ずいぶん昔に、古本屋に売ってしまっていました……
望月三起也さんのご冥福をお祈りしています。