ほぼ別嬪寄席!

昨日、大阪は池田市で『ほぼ別嬪寄席』が開催されました。

東京、大阪、兵庫、広島、香川、愛媛から集まったアマチュアの女流落語家ばかり8人が競演する落語会で、別嬪による競艶かと思わせるようなスレンダーな美女のシルエットをあしらったチラシに魅かれて行ってしまいました……

 

昔、日本人選手にこだわって、

「純国産打線」

を称していたプロ野球のある球団が、初めて外国人選手を入れたときに、監督が、

「準国産打線」

と表現していたのには笑いましたが、このときは、笑いを提供するつもりではなかったことが、またおかしくありました。

 

世上、

「ほぼ間違いない」

と言う台詞にも、準国産打線と類似する心情が垣間見えます。

ですから、

「ほんとうに、間違いないんだな」

と、念を押したくなります。

でも、

「だから、何度も言ってるじゃないか。ほんとうに、ほぼ、間違いないんだから……」

 

現在では『別嬪』と言いますと、美人を指す言葉ですが、その語源は、〈普通の品物とは違う〉〈特別によい品物〉だったそうです。

それが転じて人間にも使われるようになったようですが、かつては男性に対しても使われていたようです。

 

そこから考えると、〝ほぼ〟なんて言葉を使わずに、堂々と『別嬪寄席』と題してもよかったかと思いますが、そこはやはり落語、洒落の世界に生きる別嬪さんたちのサービス精神が出ているとろでしょう。

 

会場は、〝ほぼ〟満席で、落語もみんな、〝別嬪〟でした。