日本企業のオフィスでは、勤務中の私語は慎まなければ鳴らないという暗黙の了解があるようです。
それも、会話や雑談、いわゆるコミュニケーション能力の向上を妨げる要因になっているのではないかと、密かに思っています。
先日、職場でうっかりミスをしてしまい、
「しまったしまった島倉千代子」
と口走ってしまった瞬間、近くで別の仕事をされていた女性に、
「島倉千代子が出てくると思いました」
と、微笑まれて、
「コマドリ姉妹が出てくるのは、なんと言いましたっけ」
と、問われましたので、
「困った困ったコマドリ姉妹です」
答えてなお、
「わかったときには、わかったわかった若乃花。まいったときには、まいったまいった前川清。ツボにはまったときには、はまったはまった濱田岳。何かを並べるときには、並べて並べて奈良の大仏。かまってほしいときにはかまってかまって鎌倉……」
「大仏!」
「こら、そこ、私語はもういいもういい毛沢東」
「あーこりゃこりゃ」
てなことを、上司も巻き込んでやってしまいました……
会話や雑談、いわゆるコミュニケーション能力の向上ではなく、みんなの仕事を妨げてしまいました……