昨日、『第1回近江家八景・立命亭八楽ガチンコ対決落語会』が伝楽亭で開催されました。
田舎家かかし師はご不在でしたが、演者の八景師は三題噺の会のメンバーのお一人であり、アタクシの他に同じく三題噺の会のメンバーであります隣乃玄関師もお見えでしたので、プログラム最後の八景師の「万能落語「冥土八景」」の噺の途中で、アタクシと玄関師が三題噺を演じるという、演劇で言えば劇中劇、落語にあっては暗黙の禁じ手とでも言うべき、前代未聞の試みを、誰も反対する者なく、まさに伝楽亭だからやれました、なんちゃってことを、させていただきました。
ただ、それを決定いたしましたのは、会の途中でございましたから、結果的に「阿弥陀池」がシンキングタイム落語になってしった演者の八楽師は、三題噺の方が気になったようで、「阿弥陀池」を早送りバージョンで終えてしまわれました。
アタクシと玄関師は、思わず、
「もう、終ったんか!」
衝撃のまま、八景師が高座に上がられ、ほどなく、
「それでは、三題噺を……」
先に口演された玄関師は、いつものように何事もなかったかのようにサラリとこなして高座から下りてこられましたが、さて、アタクシは……
(なに、もったいぶってんじゃ!)