アメリカ大リーグ、マーリンズのイチロー選手は、例年とは違う開幕第二戦の代打出場について問われて、
「差し当たって言うことはないですね」
と答えたそうです。
民進党の蓮舫代表は、メデイアの報道に反論はあるか、という質問に、
「特段、ありません」
と応じたそうです。
「何かコメントは?」
と水を向けられて、
「コメントする立場にありません」
「担当者が不在ですので答えられません」
と答える場合は、何か後ろ暗いことがあるのではないかと、と疑念を持たれてしまいます。
誰かに問われると、とにかく何でも答えなければならないのではないかと考えてしまいがちですが、無理に答えようとして、周辺知識や的外れな返答などをしてしまうことにもなります。
「何かコメントはあるか」
「えーと、コメントというのは、自分の考えたことを述べることです」
「俺の質問にだけ答えろ」
相手がゴルゴ13だったら、こう言われてしまいます。
何も発言できない状態に自分があるなら、慌てることなく、イチロー選手のようにクールに、
「差し当たって言うことはありませんね」
とか、蓮舫さんのようにさわやかな笑顔で、
「特段、ありませんね」
とか、答えるのがいいのではないかと思います。
もちろん、アタシも、この台詞を使ってみようと考えておりますが、これを、例によって例の友人に話しましたところ、
「キミの場合、キミのコメントを、いったい誰が求めるのか、という問題があるよね」