今日のサワコの朝(MBSテレビ)のゲストは、女優の江波杏子さんでした。
今はお年を召された女優さんの多くがそうであるように、江波杏子さんも、知的で品のあるお話、動きを見せてくださいます。
デビュー前に、所属の映画会社から言葉遣いはもちろん、食事の作法や車の乗り降りにいたるまで、教えられたそうです。
加えて、三島由紀夫先生や丹波哲郎氏など、先輩諸氏からいろんことを吸収されたようです。
若いころに何を教わり、どんな人とどう関わって来たかということが、人生の財産になるということを、教わったように思います。
でも、それを教わるのが、ちょっと遅かったかもしれません。
この年齢になりますと、ほんとうは若い人の糧になるようなことを伝えなければならない立場にあるはずなんでしょうが、でも、謙虚な江波杏子さんは、自分が若い人に何か教えようなんてことは一切お考えになっていらっしゃらないようでしたから、アタシ自身も江波杏子さんに倣って、このままでいいかと考えた次第であります。
これを、例によって例の友人に語りましたところ、
「伝えるべき何かをお持ちの江波さんは何も語らなくてもそのお姿がそのまま教えとなるけれど、キミの場合、若い人の糧になるようなものなど、もともとどこからも入ってこなかったということが、その姿からよくわかるよね」