ご当地キャラクター日本一を決める『ゆるキャラグランプリ』で、愛知県大府市が、市のキャラクター〝おぶちゃん〟の順位を押し上げようと、地震や台風などの緊急時に使われる一斉メールを通じて職員に投票を呼びかけていたという報道がありました。
当初、気持ち悪いと評判のよくなかった、奈良県公認の〝せんとくん〟が一躍全国に名を知られるようになったのは、市民の手による〝マントくん〟が登場して物議が醸されたからでした。
カラオケ大会の審査に家族や友人知人が加わっていいというような、身内をたくさんつれていって得点をアップさせるのと同じ方式の『ゆるキャラグランプリ』のようですから、たくさん呼びかけて投票数が増えたら勝ち、という点では、問題はないと思います。
ただ、その呼びかけを緊急一斉メールを使っていいかどうかという点が問題になるように思いますが、大府市は、
「メールの使用方法に取り決めはなく、問題はなかった」
とコメントしたそうです。
「だったら、緊急メールなんてご大層な名前をつけなくてもいいだろう!」
てな非難が今後多数寄せられるようになるのではないかと思いますが、これで〝おぶちゃん〟の知名度が上がるようにも思います。
大府市の担当者は、実はこうなることを想定して、わざと緊急一斉メールを使い、自らマスコミに情報を流したのではないかという見解は、穿ち過ぎでしょうか……