三題噺・商売の極意

昨日の落語会で三題噺をいたしました。

お題は、

《ひなまつり》《雷電為右衛門》《元号

 

今日、放送された『チコちゃんに叱られる!』を見て訪ねてみた喜六に、《ひなまつり》の内裏様というのは男雛と女雛、両方のことだと知っていたかと問われて、甚平さんが知ってる、と答えて、そしたら、相撲取りが《ひなまつり》を大切にしていることを知っているか、たとえば江戸時代の大関雷電為右衛門》がそうで、ひなあられは白星、白酒も白につながるかたやと言うと、

喜・ほんまですか?

甚・嘘や。すぐに目先の新しいことにとびついて話してるから、大事なもんが見えへん。

喜・けど、もうすぐ新しい《年号》になって時代が変わります。

甚・昔は、《年号》なんてすぐに変わってたんや。それでも庶民はみんな毎日変わりな

 く過ごしていたんや。なんでも新しかったらええてなもんやない。

喜・そうや。今日は新しい商売を始めようと思うてきましたんや。

甚・まあ、商売なんてどんな新しいことを始めたかて、すぐに商売敵が現れて、値引き競争になる。値段を引いて、そんで商売がうまくいかんようになる。まあ、こんなところも《ひなまつり》や相撲といった伝統文化が教えてくれてる。特に、商売は相撲とおんなじや。

喜・どこがおんなじですか?

甚・引いて負けたら後がない。

                                   デンデン