東須磨小学校でいじめを受け体調を壊した先生が、兵庫県警に暴行容疑で被害届を出して、先生の、
〈気づいたらいじめられていた〉
と振り返る言葉も報じられていました。
問題が大きくなってから、
「ふざけ合っていたと思っていた……」
と、学校、教員の中に、いじめの認識がなかったというような、責任逃れのような言い訳が出てくるケースがありますが、案外、いじめを受けている方も、いじめられているということを認識していない場合も少なくないように思います。
シャレの世界に足を踏み入れておりますと、シャレにオブラートした悪意を投げつけて来る輩に遭遇することがあります。
若いころは、そこに悪意が包み込まれているなんて思いもせず、シャレとはこんなもんなんだ、と思っていましたが、でも、そのときの不快な思いは消えません。
〝不快な思い〟
というのは、案外、重要な合図なのかもしれません。
「少し自分が我慢してその場をやり過ごしたら問題ない……」
もし、職場や学校、あるいは隣近所でそうした思いを持つことがあるなら、遠慮なく問題視して、早急に手立てを考えるべきではないかと思います。
〈気づいたらいじめられていた〉
先輩後輩同僚友人上司親戚家族その他エライ人……
肩書きに関わらず、自分の回りには、悪意を持った連中が潜んでいるという認識は、哀しいことではありますが、我々は持っておくべきかと思います。
〈気づいたら……〉
と、手遅れにならないためにも……
え?
(今頃、何言うてるんや! そんなん、みんなとっくに知ってるで! 知らんかったん、お前だけや!)