筒井康隆大先生〜炎上〜

一時帰国を命じられていた駐韓大使が再び韓国で大使の任につくことに絡めて、筒井康隆大先生がブログなどでお書きになった文章が物議を醸すどころか、韓国国内では先生の御著書の出版が禁止されるてな事態にまで発展したなんてニュースが報じられておりますが、だからこそ、筒井康隆大先生の筒井康隆大先生たる由縁がそこにあると言えるのではないかと、アタクシ、一人のファンとして思う次第でございます。

 

なにしろ、筒井康隆先生は、ナントカ賞受賞なんて肩書きを一切お持ちになっておられません。

 

どこやらの教科書に掲載された小説が某協会の抗議を受けたてなことも、筒井康隆大先生ならではの事件でございます。

 

皆さん、お気づきではないかと思いますが、国語の教科書の文学史に掲載されております筒井康隆大先生の作品は、『文学部唯野教授』だけで、代表的な『時をかける少女』や『東海道戦争』や『農協月へいく』てな、純文学的教育者では評価しきれないような作品は、どれ一つとして載ってはおりません。

そんな筒井康隆大先生のお言葉を、暴言だの妄言だのと非難するのは、筒井康隆大先生の作品を、いえ、人生そのものを、人間自体を、すべてを否定する、それこそ人格否定になるのではないかと思います。

 

これまでも、たとえば井上ひさしさんが、あるいは大江健三郎さんが、最近では百田尚樹さんが、一作家としてさまざまな主張をされていらっしゃいます。

にもかかわらず、どうして、筒井康隆大先生にかぎって、天下の全国紙某新聞社が、かくも大騒ぎしてくださるのでしょうか……

 

でも、こうした状況こそ、筒井康隆大先生の面目躍如とばかりに、却って小気味よく感じているのは、やはり筒井康隆大先生のファンだからでございましょう……

ゴルゴ13・パート3 必要なことは、全て外務省海外安全情報に〜用件を聞こう〜

今日、外務省のホームページに、予告通りにゴルゴ13の第3話が掲載されました。

 

ルンピニー公園に呼び出されてベンチに座って待っていた日本貿易推進機構(JATRO)タイ事務所の部長が、ゴルゴ13に、

「能家部長か」

と声をかけられ、

「G…… デューク東郷……」

と振り向いたところへ、

「そのままの姿勢でいい。用件を聞こう」

 

ゴルゴ13のおなじみのシーンですが、アタシもやってみたいと思っています。

 

ちょうど花見のシーズンですから、桜の咲く公園で女性と待ち合わせをするときなんかに、ベンチに座って待っている彼女の背後から、

「そのままの姿勢でいい。用件を聞こう」

 

これを例によって例の友人に話しましたところ、

「キミの場合、そんなことをするから彼女ができないということに、そろそろ気づくべきだろ」

と、拙ブログの読者なら予想される台詞を口にしましたから、

「その程度のシャレのわからない彼女なら、この話はなかったことにしてもらう」

と、扇子を、ハバナ産の葉巻に見立てて申しましたところ、

「ゴルゴ13の依頼者なら、失礼した、と謝罪して話を続けるけれど、キミの場合、相手から、じゃあ、今日のお花見はなかったことにって、ことになるよな……」

 

それにしても、今回の、

『必要なことは、全て外務省海外安全情報に』

てな回答なら、わざわざゴルゴ13に相談しなくてもいいような気も……

(ズキューン!)

 

イチロー選手と連坊代表の共通言語

アメリカ大リーグ、マーリンズイチロー選手は、例年とは違う開幕第二戦の代打出場について問われて、

「差し当たって言うことはないですね」

と答えたそうです。

 

民進党蓮舫代表は、メデイアの報道に反論はあるか、という質問に、

「特段、ありません」

と応じたそうです。

 

「何かコメントは?」

と水を向けられて、

「コメントする立場にありません」

「担当者が不在ですので答えられません」

と答える場合は、何か後ろ暗いことがあるのではないかと、と疑念を持たれてしまいます。

 

誰かに問われると、とにかく何でも答えなければならないのではないかと考えてしまいがちですが、無理に答えようとして、周辺知識や的外れな返答などをしてしまうことにもなります。

 

「何かコメントはあるか」

「えーと、コメントというのは、自分の考えたことを述べることです」

「俺の質問にだけ答えろ」

 

相手がゴルゴ13だったら、こう言われてしまいます。

 

何も発言できない状態に自分があるなら、慌てることなく、イチロー選手のようにクールに、

「差し当たって言うことはありませんね」

とか、蓮舫さんのようにさわやかな笑顔で、

「特段、ありませんね」

とか、答えるのがいいのではないかと思います。

 

もちろん、アタシも、この台詞を使ってみようと考えておりますが、これを、例によって例の友人に話しましたところ、

「キミの場合、キミのコメントを、いったい誰が求めるのか、という問題があるよね」

『冬芽の人』〜鈴木京香さん〜

昨夜、テレビ大阪大沢在昌サスペンス『冬芽の人』を見ました。

人間の証明』に続いて、鈴木京香さんの主演ドラマで、こちらは、ある種、ストイックな女性を演じられていらっしゃいました。

二十歳近くも年下の男性に慕われる役どころで、アタクシも、

「ああ、年上の女性も魅力的でいいなあ……」

と思いながら、だらしなく鈴木京香さんに見とれておりました。

 

鬼平犯科帳に、現代では顰蹙を買うような、

「女は年増にとどめをさす」

なんて、台詞が出ておりましたが、若い女性にちやほやされるよりも、年上の女性にかわいがられる男の方が、案外、いいかもしれません。

 

かつて、ギネスブックの長寿世界一に認定された泉重千代さんは、

「好みの女性は?」

と尋ねられて、

「年上の人」

と、機知に富んだ回答をされたというエピソードがありますが、泉重千代さんにとっては、ほんとうに年上の女性がよかったのかもしれません。

 

まあ、いくつになっても、オレは若い女性にもてるんだ、と勘違いして生きているオッサンは少なくありませんが、却って年上の女性の魅力に気がつけば、

「わしの人生も捨てたもんやないかもしれんな……」

なんてことになるかもしれません。

 

これを例によって例の友人に話しましたところ、

「キミの場合、年齢に関係なく、状況が変わらないことに気づくべきである!」

天の与ふるを取らざれば、反ってその咎を受く

昨日の阪神VSヤクルトで、乱闘になって双方退場者が出たのは、藤浪投手の投じた一球が、打者の頭に当たったことがきっかけだったようですが、ルールに従えば、危険球として主審が投手に退場を命じていたら、混乱は避けられていたのではないかと、野球解説の吉田さんがおっしゃていました。

 

『断ずべきに断ざれば、反って其の乱を招く』

という言葉があります。

〈断処すべき時にためらって処断しないと、あとになってかえってその災害を招くにいたること〉(中国故事名言辞典 角川書店

という意味ですが、ちょうど、主審が危険球と断じなかったために混乱を招いた、という状況にあてはまるように思いました。

 

これと対句的に用いられておりますのが、

『天の与ふるを取らざれ、反ってその咎を受く』

という言葉だそうで、これには、

〈天恵ともいうべき事態や好機を見逃せば、逆に天の罰で禍を受けることがある。天の与えるものを受け取らないと、逆にとがめを受けて禍を招く〉(中国故事名言辞典 角川書店

という意味があるそうです。

 

昨日の阪神VSヤクルト戦から、なんとなく連想した二つの言葉を、例の友人になんとなく語ったところ、

「キミの場合、二つとも当てはまるよね」

と申しましたので、

「確かに、周囲によく思われたくて、『断ずべきに断ざれば、反って其の乱を招く』ことはあるけど、『天の与ふるを取らざれ、反ってその咎を受く』ということはない」

と返しましたら、

「そうそう、ごめんごめん。ボクが間違うてた。キミの場合、まず、天が与えてくれるものなんか、なかったもんな」

 

「わかっててたら、それでええ」

 

中山美保さんの御冥福をお祈りいたします。

吉本新喜劇の女優、中山美保さんが、二月にお亡くなりになっていたそうです。

歌手で女優の中山美穂さんのほうが、たぶん、あとからデビューされておられるはずなのに、中山美保さんは、自らを、吉本のミポリンと称しておられたようです。

普通は、先にデビューしたほうが元祖を名乗ればよさそうなものですが、笑福亭松の助師匠が、明石家さんまはわしの弟子やと言やあよさそうなところろを、平然と、明石家さんまの師匠です、とおっしゃるのと同じかと思います。

 

もし、歌手で俳優の中山美穂さんがお亡くなりになったら、先日、お亡くなりになった渡瀬恒彦さんのように追悼番組がいくつも放送されるかと思いますが、果たして吉本新喜劇では、昔懐かし中山美保さんの舞台を、追悼番組として、どこぞのテレビ局と提携して放映してくれるでしょうか……

ひそかにそれを望んでいるのはアタクシだけではないように思いますが、どないでっしゃろ……

 

え?

(オマエだけやないぞ!)

今のは、きっと、留五郎さんですよね……

ありがとうございます。

自分をコントロールできる幸運

興大臣が記者に対して、うるさい、などと暴言を吐いたことについて、テレビのアナウンサーやコメンテーターなどは、

「もっと自分をコントロールしないといけない」

 

中学校の先生が、感情が高ぶって体罰に及んだことについても、テレビのアナウンサーやコメンテーターなどは、

「もっと自分をコントロールしないといけない」

 

アタクシは、自分で自分をコントロールできない人間です。

誘惑にはすぐに負けてしまいます。

「誰も見ていないからといって、そんなにチョコレートばかり食べてはいけない……」

と思いながら、食べてしまう輩です。

「素敵な女性に見とれてはいけない」

と思いながら、だらしなく見とれてしまいます。

 

実の子供が何者かによって命を奪われたなら、アタクシ、自分をコントロールすることなく、そいつの命を奪いにいきます。

いえ、そっちのほうに自分をコントロールすると言ったほうがいいかもしれません。

ドラマや映画で、ときどき、復讐のために殺人を重ねようとする犯人が、最後の一人を目の前にして主人公なんかに説得されて崩れ落ちるシーンなんかありますが、それを見ながらアタクシは、

「くじけるな。やってしまえ。いいから、やってしまえ」

と思いながら見ています。

 

自分をコントロールできずに、実の父親に暴言を吐いたこともあります。

まだ、吐くかもしれません。

 

世間は、自分をコントロールすることを求めますが、果たして、それを求める人たちは、どれほど自分をコントロールできるのでしょうか……

 

もし、自分で自分をコントロールすることができているのだとしたら、それは運がよかっただけのようにも思います。

 

テレビカメラを前にして、その立場にない御仁が、

「自分をコントロールしろ……」

などと、済まして口にするのは、いかがなものかと、自分をコントロールできないアタクシなんぞは、思ってしまいます。

 

ああ、自分をコントロールできずに、ブログに書いてしまいました……

 

え?

(だから、オマエはそんな人生を送っているんだろ……)